カテゴリ:寄せ・凌ぎ・手筋

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    寄せ・凌ぎ・手筋

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    寄せ・凌ぎ・手筋

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    2014/02/12

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  • 凌ぎの手筋200(書評)

    凌ぎの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)posted with ヨメレバ金子 タカシ 浅川書房 2013-04-03 Amazon楽天ブックス 対象棋力:9手詰めを解くことが苦にならない人阪田の満足度:90%1990年に発売された「凌ぎの手筋186」のリメイク復刊本。「凌ぎ」をテーマにした全200題が収録されています。(全て部分図)構成は1ページ2題、その裏のページに解答解説の形式。第1章は先手玉に王手が...

    2013/05/20

    寄せ・凌ぎ・手筋

  • 羽生善治の終盤術(3) 堅さをくずす本(書評)

    羽生善治の終盤術〈3〉堅さをくずす本 (最強将棋21)posted with ヨメレバ羽生 善治 浅川書房 2006-06 Amazon楽天ブックス 対象棋力:将棋倶楽部24の3級以上(町道場初段以上)阪田の満足度:85%羽生善治三冠の実戦譜(終盤部分のみ)を使って羽生三冠のヒントを頼りに一問一答形式で読み進めていく内容。ページ右側だけを読み、最後まで読み進めたら本を逆さまにして再びページ右側だけを...

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    寄せ・凌ぎ・手筋

  • 光速の寄せ3 矢倉くずし初級編(書評)

    光速の寄せ〈3〉矢倉くずし初級編 (Super series special (Volume 3))posted with ヨメレバ谷川 浩司 日本将棋連盟 1996-03 Amazon 対象棋力:将棋倶楽部24の4級以上(町道場の初段以上)阪田の満足度:80%「光速の寄せ」シリーズは谷川九段が全盛時代だった平成7~8年に書かれた本で、平成以降の寄せの本では1番か2番に有名な本ではないでしょうか。そして絶版後にamazonで最...

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    寄せ・凌ぎ・手筋

  • 美濃崩し200(書評)

    美濃崩し200 (最強将棋レクチャーブックス)posted with ヨメレバ金子 タカシ 浅川書房 2010-12 Amazon楽天ブックス 対象棋力:将棋倶楽部24の6級~四段阪田大吉の満足度:90%「美濃崩し200」は「美濃崩し180」というネットオークションでその中古本がその定価の4倍も5倍もの価格で売りさばかれていた名作のリメイク版です。 「美濃崩し180」は高橋書店という出版社から発売されていたの...

    2011/01/27

    寄せ・凌ぎ・手筋

  • オール寄せの手筋(書評)

    オール寄せの手筋 (すぐに役立つシリーズ)posted with ヨメレバ田丸 昇 棋苑図書 1991-03 Amazon 対象棋力:将棋倶楽部24の12級~5級阪田大吉の満足度:60% 1991年に発売された「寄せ」をテーマにした問題集です。1ページに1題の出題で、全100問が収録されてあります。(各問題、問題図の真下にヒント有り) 著者の田丸八段は、A級棋士にもなったことがあり、力戦...

    2010/05/30

    寄せ・凌ぎ・手筋

Zの法則(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

受けが弱いと将棋は勝てない(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

寄せの手筋200(三度目の書評)

寄せ・凌ぎ・手筋


満足度:★★★★★
難易度:★★★★★☆☆☆☆☆

内容は寄せの部分図の問題が全200問。実戦で役立つものが多数。

正解はほとんどが必至手順(一部即詰み有)で明解なので、解いた後にスッキリ感もあります。

寄せ方の種類別に分けられていて、さらに基本問題→応用問題の順に解き進めるようになっているため、少しずつ難しいことに挑戦することで、理解が深まりやすい作りにもなっています。

囲いの崩し方(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:将棋倶楽部24の3級以上

阪田の満足度:★★★★



沼七段の実戦図を使い、次の一手形式で囲いの崩し方を解説した内容。

一つの局面からはじまって、次はどう指すのかという感じで、2~5題の局面を考えて攻略していきます。一問一答形式で、問題図の下には方針をナビゲートするヒントが書かれてあります。

構成は後から発売された「羽生善治の終盤術」の3巻と似てます。本書は1ページ1題で、本を逆さまにひっくり返すことはありません。そこが大きな違い。

美濃、矢倉、穴熊に分けられた構成は非常に良いです。

逃れ将棋(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:将棋倶楽部24で最高3~4級くらいがベストマッチ(たぶん)

阪田の満足度:85%



自玉に王手が掛かっている問題図は詰将棋とは将に逆で唯一の逃れの一手を探す問題集。

そういう問題集を望む声が少なくありませんでしたが、これまでその類の問題をまとまった数で掲載していたのは凌ぎの手筋200(凌ぎの手筋186)の第1章のみ。

凌ぎの手筋200もその逃れ将棋の部分がおもしろかったのでこの「逃れ将棋」には私も期待しました。

ルールは先手の持ち駒が飛角金銀桂香歩を一枚ずつ。

第1章「逃げ方を考えよう」では玉を逃がすのかそれとも合い駒するのか、第2章「合い駒を考えよう」ではどの合い駒で凌ぐのか、各章100問ずつの全200問。

1ページ1問で次のページに解答解説が書かれているよくある構成。

問題図の上には難易度を表す5段階のフラグ、問題図下にはヒントが書かれています。

凌ぎの手筋200(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:9手詰めを解くことが苦にならない人

阪田の満足度:90%



1990年に発売された「凌ぎの手筋186」のリメイク復刊本。

「凌ぎ」をテーマにした全200題が収録されています。(全て部分図)

構成は1ページ2題、その裏のページに解答解説の形式。


第1章は先手玉に王手が掛かっている問題図。

詰将棋の合い駒問題のような感じ。ただし、正解は詰み筋ではなく唯一の不詰め筋。

詰将棋を解きなれてない人は玉以外の全ての種類の駒を合い駒してみて考えなければならないので、苦労するかもしれません。

私も「凌ぎの手筋186」をはじめて読んだときは、第1章が最も苦労した覚えがあります。


第2章も問題図で先手玉に王手が掛かっていますが、対角にある寄り形の後手玉のことも考慮しながら攻防の一手を探す問題。


第3章は一見先手玉必至に見える問題図で唯一の逃れ筋を探す問題。

必至問題に似ているのですが、正解は先手玉が必至や詰みにならない手順です。


第4章は一見必至の先手玉に加えて、後手陣の部分図もあり先手勝ちになる攻防の一手を探す問題。


第1章と第3章がメインコンテンツで全体の8割のページを占めます。

不詰め筋を探す合い駒問題と必至の逃れ筋を探す問題というのは巷に少なく、しかも良問揃いなのですからこの本の前身である「凌ぎの手筋186」が高く評価されていたのは当然のことです。


難易度に関しては私の回答結果が参考になるでしょう。

羽生善治の終盤術(3) 堅さをくずす本(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:将棋倶楽部24の3級以上(町道場初段以上)

阪田の満足度:85%



羽生善治三冠の実戦譜(終盤部分のみ)を使って羽生三冠のヒントを頼りに一問一答形式で読み進めていく内容。

ページ右側だけを読み、最後まで読み進めたら本を逆さまにして再びページ右側だけを読み進めていく例の形式(「四間飛車を指しこなす本」等と同じ構成)

私と将棋ソフトの解答結果は以下の通り。

羽生善治の終盤術解答結果

※各章始めの基本手筋の確認問題6題ずつは省略
※「美濃⇒51題」「穴熊⇒41題」「矢倉⇒66題」

正解は全て羽生流で、正解と同等の一手がありそうな問題も幾つかありました。

私の正解率を見てもわかるように有段者向けの本であることは間違いありません。

将棋ソフトが不正解になる手を見ていて思ったのは、羽生三冠の指し手と比べると明快性や攻撃性に欠けるものが多いことです。

この本には将棋ソフトからは学ぶことができない終盤の考え方がたくさん書かれています。

「羽生三冠の棋譜」を並べ、「次の一手を考えながら」読み、「羽生三冠の解説」で矯正していくのですから、終盤の良い勉強になるのは当然です。

私の満足度は90%でよかったのですが、1問だけ出題ミス(第3章第2例1図 即詰みのある局面で王手以外の手が正解。)があったため5%減らしました。

ところで、この羽生善治の終盤術シリーズを読む場合、内容につながりがあるわけではないので「1巻」⇒「2巻」⇒「3巻」と順番に読む必要はありません。(1巻が最も難しいともっぱらの評判)

そしてシリーズ中、この第3巻が最も完成度が高いです。

理由はこの第3巻だけが「美濃囲い」「穴熊囲い」「矢倉囲い」にまとめられているからです。

有段者にはお勧めの一冊です。


<参考記事>

光速の寄せ3 矢倉くずし初級編(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:将棋倶楽部24の4級以上(町道場の初段以上)

阪田の満足度:80%



「光速の寄せ」シリーズは谷川九段が全盛時代だった平成7~8年に書かれた本で、平成以降の寄せの本では1番か2番に有名な本ではないでしょうか。

そして絶版後にamazonで最初に手に入らなくなったのが矢倉を扱った3巻と4巻です。

名作だったため平成22年に文庫版としてよみがえりました。(文庫版「光速の寄せ 矢倉編」に単行本版の3巻と4巻の内容を収録)

さて、単行本版「光速の寄せ 矢倉くずし初級編」の各章の大まかな内容とそれを読んだ私の感想は以下の通り。

第1章 基礎知識編
矢倉囲いとその変形について、長所や短所が書かれている。
ぶっちゃけ読む側にとっては有っても無くても良いが、矢倉攻略を解説する本としては必要な入り方なのかもしれない。

第2章 光速の手筋編
矢倉攻略の手筋が問題形式で40題出題されている。(全て部分図)
ここは矢倉をこれから覚えようとしている私にとってはとても役に立ちました。
暗記するくらい繰り返して読みたい。(級位でも充分読める内容)

第3章 光速の詰み筋編
矢倉戦での即詰みを問う問題が10題。(余詰め、駒余りはどうでもよく、とにかく詰ませばよい問題)
問題図を丸暗記する必要はなさそう。要は詰ませばいいので「矢倉な形の詰みを楽しもう」くらいの心掛けで解きました。問題の半分は「三段クラス」「四段クラス」の目安になっており、私も有段者向けの内容だと判断しました。

第4章 実戦次の一手編
谷川九段の実戦で現れた局面(もちろん全部矢倉戦)から全10問を出題。
ここは次の一手を当てることよりも1題につき3ページ書き綴られている解説を読むことに意味がある。
問題図でどう指すべきかを本気で考えることによって、谷川九段の言葉が生きてきます。
盤面に並べて確認することを楽しいと思える有段者向けの内容です。

第5章 矢倉くずし実戦編
谷川九段の実戦棋譜(もちろん全て矢倉)の中・終盤部分を自戦解説。
本のタイトル通り、実戦での光速の寄せを解説付きで堪能できる。
この本ならではの最大のセールスポイントで全体の3分の1以上を占める。
強くなればなるほどおもしろいと思うはずの内容で有段者向けの内容。


さて、タイトルに初級編の文字が入っていますが有段者向けの本です。

第4章以降は盤駒を使って並べないと理解することは難しく、この本の最大の目玉である第5章を読むにはある程度の大局観が必要だからです。

とは言っても、私程度の棋力の者が読んでも充分におもしろく、読んだことを有意義に感じたことも付け加えておきます。(第5章はさすがに難しいと思ったが、他はちょうどいい難度だった)

矢倉の終盤に特化した本は珍しく、光速の寄せと称された谷川九段の終盤の自戦解説を読めるのだから、おもしろくないわけがありません。矢倉を好きで棋譜並べを苦にしない人ならば一読の価値があるでしょう。

それにしても第5章の実戦例7(第62期棋聖戦第1局 対羽生竜王)の終盤では激指11やBonanza6.0が気付かない詰み筋を普通に読み切っていたり、唯一の即詰み逃れの長手数の筋に出てくる中合いもいとも簡単に発見していたり、攻防の一手を切り返す恐るべし角の中合い捨て駒が飛び出したりと、もはやその棋譜は芸術ですね。

<各章の詳しい感想>
光速の寄せ 矢倉編(単行本版3巻)第1章~第3章の感想

光速の寄せ 矢倉編(単行本版3巻)第4章の感想

美濃崩し200(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:将棋倶楽部24の6級~四段
阪田大吉の満足度:90%


美濃崩し200」は「美濃崩し180」というネットオークションでその中古本がその定価の4倍も5倍もの価格で売りさばかれていた名作のリメイク版です。
「美濃崩し180」は高橋書店という出版社から発売されていたのですが、あまりにも名作でその復刊を期待する将棋ファンの期待に応えた形で、出版社の垣根を越えて浅川書房から「美濃崩し200」とリメイクされた形で登場しました。

この本の優れている点は「基本から応用までの出題」「200題のボリューム」「解説が素晴らしい」といった辺りではないでしょうか。

私は金子タカシさん(元アマ竜王)が書いた名作「寄せの手筋200」や、この「美濃崩し200」は優れた数学の問題集と類似点が多いように思います。

具体的にははじめは簡単な基本問題が登場し、徐々にそれらの基本手筋を駆使することによって解くことができる難しい問題が登場してきます。気が付いた時には難しい問題が解けるように上達している、という流れです。このあたりさすが学問を究めた元東大生が作った作品だなと感心する次第です。

出題されている問題図は全て美濃崩しの手筋を題材にしたものばかりです。「片美濃」「本美濃」「高美濃」「銀冠」「木村美濃」「金美濃」に分けられて、その攻略の仕方が200題という大ボリュームで詳細に解説されています。解説されていると言っても出題形式なので、楽しく解いているうちに棋力が向上する作りになっているのが特徴です。

問題のほとんどが部分図なのですが実戦で現れる形ばかりです。美濃崩しについて解説された本の中では現在最も優れた本であることを断定できます。

強調しておきたい点は、早指しならプロ並の棋力を持つ「激指7」が見つけられないような鋭い手筋がたくさん書かれてあることです。(記事最後のリンク先でその一部を紹介しています。)

問題の答えのほとんどは即詰みや必至ではありません。寄り筋を問う問題がほとんどです。そのため三~四段の棋力がなければ、答えはわかってもその後の主要な変化を読みきるのは難しいという問題が多いかもしれません。しかしこの本の問題解説には「こんな受けや攻め筋があるのか!」と感心するような変化手順がたくさん書かれてあります。将棋倶楽部24で二段以下の方には、解説もじっくり読んで棋力向上に役立ててほしいところです。

問題の難度については簡単な問題も結構あるのですが、全体的なレベルは「寄せの手筋200」より上です。将棋倶楽部24の5~6級以上向け、町道場初段以上向けと思います。参考までに将棋倶楽部24で初段の私が最初に解いた時、解説に書かれてあることまで理解したうえで正解できた問題は半分弱でした。

名作「寄せの手筋200」よりもこの「美濃崩し200」の方が好きだという方も少なくないはずです。私もどちらが良いのかと尋ねられるとかなり悩みます。「美濃崩し180」を持ってない人で将棋倶楽部24で5級~三段の方なら「買い」です。

なお「美濃崩し180」に有り「美濃崩し200」に無い問題は、屋敷伸之九段の実戦からの出題3問だけです。残りの問題は全て「美濃崩し200」に収録されてありました。

各章の詳しい感想につきましては下記のリンク先を御覧下さい!


美濃崩し200 の第1章「片美濃崩し」を解きました!

美濃崩し200の第2章「本美濃崩し」を解いてみた

美濃崩し200の第3章「高美濃崩し」を解いてみた

美濃崩し200の第4章「銀冠崩し」を解いてみた

美濃崩し200の第5章「木村美濃・金美濃崩し」を解いてみた

美濃崩し200の第6章「トドメのテクニック」を解いてみた

美濃崩し200の第7章「定跡テクニック」を解いてみた

オール寄せの手筋(書評)

寄せ・凌ぎ・手筋

対象棋力:将棋倶楽部24の12級~5級

阪田大吉の満足度:
60%


1991年に発売された「寄せ」をテーマにした問題集です。1ページに1題の出題で、全100問が収録されてあります。(各問題、問題図の真下にヒント有り)

著者の田丸八段は、A級棋士にもなったことがあり、力戦を好むことからその棋風は「つっぱり流」と称されていました。

さて、ぼくのこの本の問題の解答結果は以下の通りです。

オール寄せの手筋書評


第1章はとても簡単な実戦型の3~7手詰めが10題です。この部分は他よりもはっきり簡単でウォーミングアップ程度の位置付けだと思われます。

第2章も5~11手詰めの実戦型詰将棋ですが、手数が長くなった分少しだけ難しくなっています。なお、第1章も第2章も詰将棋というよりは、「詰み手順を問う問題」で駒余りとかは関係ありません。それから、第12問はヒントに15手詰めと書かれてあり、必死で玉型の最長の逃げ方を考えたのですが、この問題絶対に11手詰めです。(激指7でも確認しました。)その問題で平均考慮時間が40秒くらい増えたと思います。

第3章は詰めろと必死を問う問題で、注意してほしいのはすべてが「必死問題」というわけではありません。必死になる問題も含まれているのですが、全体的には詰めろの手筋を学ぶ問題だと認知していればまちがいないです。

第4章も必死問題ではなく、美濃、舟囲い、矢倉といった囲いを寄せるための手筋を教える問題です。有名な手筋を問う問題がずらっと並んでいました。

第5章はピンチな状態にある自玉の「受け」を考える問題です。個人的にここはなかなか楽しめました。(第2問は当然過ぎて「なんじゃ?こりゃ?」と思いましたが。問題を見ないとなんのことやらわからないと思います^^;)

第6章からは40枚の駒を使った次の一手問題になります。第6章は実戦で役に立ちそうな終盤の次の一手問題が15問出題されています。ヒントが指し手を限定しているために比較的簡単でした。

第7章は実戦ではまず出てこないような、華麗すぎる攻防の次の一手問題がずらっと並んでいます。
こういう手もあるんだということを知っておくことは、実戦の粘りや将棋の楽しみ方が増すとは思います。手が限定されている分、正解手を探しやすかったです。

全体的な難度のレベルとしては、この本は級位向けの本です。有段者には簡単な問題ばかりですし、幾つかの問題では、玉方の最善の逃げ方の解説が書かれておらず、モヤモヤ感が残るかもしれません。しかし、実戦で役に立つ寄せの手筋がたくさん出題されているため、級位の方には良い練習になるはずです。

先日紹介した同じ著者で同じ出版社の「やさしい詰め方ドリル」は、各章によって難度の差がありましたが、この本は第1章が簡単なくらいで、他はどれも難易度に大きな差はないです。上記対象棋力の方は安心して解き進められると思います。

2時間ちょっとで全問を解き終えたぼくは、満足度を60%としましたが、上記の対象棋力の方が読めば満足度は10~20%上乗せされると思います。