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    2010/06/11

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  • 羽生善治のみるみる強くなる将棋 序盤の指し方入門(書評)

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    2010/04/18

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  • 一人で学べる!強くなる将棋入門(書評)

    一人で学べる!強くなる将棋入門posted with ヨメレバ行方 尚史 日本文芸社 2009-02 Amazon 対象棋力:将棋倶楽部24の14級~12級、ヤフーの緑と青 お勧め度:50% タイトルに「将棋入門」とは言ってますが、駒の動かし方さへわからない人が読むには、難易度が高過ぎると思います。また、ほとんどの漢字にルビは振っていないことからも、大人向けの本です。 第1章は、初心者を対...

    2009/12/21

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はじめてでもたのしめる かんたんマスター将棋(書評)

入門書

対象棋力:中学生以上で、将棋をルールから覚えたい人

初心者へのおすすめ度:
90%



木村一基八段監修で、椎名龍一さんが執筆した将棋の入門書です。
椎名龍一さんは将棋の観戦記者であり、著書の「1手詰入門ドリル」「3手詰入門ドリル」は初級者の気持ちをよく理解して書かれたとても素晴らしい本です。
さて、この「はじめてでもたのしめる かんたんマスター将棋」もとても素晴らしい本に思えました。

素晴らしい点を列挙しておきます。
・フルカラーで、多用されている盤面がとても見やすい。
・文章が簡潔に書かれてあり、わかりやすい。
・ひとつのテーマの解説の後には必ず練習問題がある。


以上の3点はどれも秀でており、3点目に関連するのですが、読者に考えさせながら話を進めている構成は、読み終わった後の理解度という点からも優れている入門書だと思います。その中でもレッスン2は最高の出来です。将棋を覚えたばかりの初心者は駒を取るという指し手を好みますが、その初心者の習性をうまくつき、「どの駒をとれますか?」みたいな問題で、うまく初心者に駒の動かし方の習得を加速させていると思います。

レッスン3も素晴らしい出来です。初心者は駒をポロポロ渡してしまうものなのですが、それが良くないことを可能な限りわかりやすく解説されてあると思います。初心者脱出のための良い内容です。

おすすめ度を100%にしなかったのは、初心者を将棋好きに変える原始棒銀とその受け方が書かれていなかったことが理由です。正確にはそういう局面もさりげなく書かれてあるのですが、原始棒銀をかじれる程度の内容ではありませんでした。

全体的には1問だけ有名な7手詰めが出てくるくらいで、他は最後の方で簡単な3手詰めが出題されている程度の極めて初歩的な内容ばかりです。
「これから将棋をルールから覚えたい」という人を対象にした内容で、そういう方に安心しておすすめできる本です。ただし、ほとんどの漢字にルビは振っていないので中学生以上~大人用です。

羽生善治のみるみる強くなる将棋 序盤の指し方入門(書評)

入門書

対象棋力:中学生以上の字を読むのが苦にならない初心者

初心者へのお勧め度:
70%


「駒の動かし方や将棋のルールは一通り覚えた、しかし、どのような方針で指せばいいのかわからない」という将棋を覚えた人の全てがぶち当たる壁に応えてくれそうなのが、この本です!

さて、プロローグは「ヒモをつける」「小さい駒から攻める」という将棋の重要項目について書かれてあります。

第1章は角頭を守る重要性と「初手はどう指すべきか」について説かれています。「初手はどう指すべきか」は、初手で指すことができる初手の多くについて疑問手か好手かを解説しており、とてもおもしろかったです。

第2章は序中盤における大駒の効用や、その力の発揮のさせ方が、第3章では小駒の序中盤での役割が、第4章では玉の効率的な守り方が書かれてあります。

第5章ではいよいよ初手からの指し方が「矢倉」「居飛車対振り飛車」「相掛かり」に分けられて書かれてあり、それは初心者にとって充分ありそうな局面が紹介されてあります。

第6章では「棒銀戦法」「右四間飛車戦法」「石田流」が紹介されており、初心者の方を勝利に導こうという書き手の姿勢が垣間見えました。個人的には「石田流」は普通の石田でなく、筋は良くないですが早石田を解説するのもおもしろかったかもとは思いました。(※この本では普通の石田流が書かれてあります。)

将棋序盤の指し方入門 羽生善治のみるみる強くなる全体的には書かれてる内容の一つ一つが、初心者にとって筋の良い指し方を身に付けることができる、とても素晴らしい内容だと思います。
ただ、文章にくどい印象を受けました。

そのためか、通常の定跡書と同じか、それ以上に文字の数が多く、また、最初に出てきた漢字以外にはルビは振ってませんし、難しい言葉が使われていることからも中学生以上の人が読む入門書だと思います。
それから、「問題演習があれば、もっと良かったのにな」とも思いました。

しかし、こういった初心者向けの序盤の指し方を説いた本というのは貴重で、まわりに将棋を教えてくれる人が居ない初心者にとっては、とても良い本になるかもしれません。繰り返しになりますが、書かれている内容自体は、筋の良い指し方を身につけることができる、とても素晴らしい内容です。

一人で学べる!強くなる将棋入門(書評)

入門書

対象棋力:将棋倶楽部24の14級~12級、ヤフーの緑と青

お勧め度:50%



タイトルに「将棋入門」とは言ってますが、駒の動かし方さへわからない人が読むには、難易度が高過ぎると思います。また、ほとんどの漢字にルビは振っていないことからも、大人向けのです。

第1章は、初心者を対象にした駒の動かし方やルールの解説ですが、10ページちょっとで書かれた急ぎ足の内容で、他の入門書に比べるとわかりにくい気がしました。

手筋や格言を解説するための図面では、私(アマ三段くらい)が気付かなかった手も幾つかありました。第2章~第5章は、アマ初段を目指す人たちにちょうどいいくらいの内容だと思います。

170ページの下段1行目「▲3九角成以下詰まされてしまいます。」は、「激指7」も詰ますことはできなかったので、NGのような気がします。

それから、第1章で将棋のルールを解説した直後に、第2章「プロの将棋を見てみよう」は、著者も重々承知して書いている新しい試みですが、さすがに無茶な気がします。先後共に名前があるのかさへ怪しい相居飛車の陣形で、投了図も「え?ここで投了?」みたいな感じの難しい棋譜です。勝負の流れを理解してもらうのが目的のようですが、少なくとも私には難しく感じました。

第6章の詰将棋は答えを確認しながらのタイム(解説は読んでいない)ですが、1手詰全16問を2分6秒で、3手詰全24問を6分39秒で時終えました。私の感覚では初級者向けの難易度だったと思います。1手詰にはパズル的要素のある問題が数問あったり、3手詰の幾つかは、2手進めると1手詰に出てきた問題と同じ形になるものがあったりと、この章は楽しくて良い感じでした。

一人で学べる!強くなる将棋入門最後の第7章では将棋倶楽部24が紹介されており、入会手続きからログインまでが書かれている程度ですが、将棋倶楽部24を紹介するという他の本に見られなかった着眼点はすばらしいと思います。

まとめますと、この本は駒の動かし方やルールは知っていて、(有段者から本格的に教わっていない)友達の間で将棋天狗みたいな人が、読んで役に立つだと思います。

この本は、著者と記されていた行方尚史八段が全く関与していない等の理由により、絶版となりました。(2011年2月5日 追記)
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