天野宗歩が下手の角落ち戦より。(当時16歳)
今、中野七郎治が△5三銀打と王手銀取りを防いだところ。
天野宗歩の次の一手は、誰もが喜びそうな大技です^^!

「棋聖天野宗歩手合集」にはたくさんの駒落ち将棋の棋譜が収められています。というか、過半数が駒落ちです。
香落ちが最も多いのですが、角落ちも10局以上収録されています。
角落ちの棋譜の中で一番最初に紹介されている棋譜の途中図が上の局面です。
この棋譜、実は天野宗歩の棋譜の中でも有名な棋譜のひとつのようです。(天保二年五月六日の棋譜)
それもそのはず、天野宗歩がものすごい攻撃力を見せ、ワンサイドゲームで上手玉を瞬殺しているのですから^^
そのものすごい攻撃の一つが、上の局面で見せた▲5五角です^^!
飛車を逃がすどころか、角まで相手の駒の利きに突っ込んでくるのだから、これ以上の大技はなかなか見れません^^
40手目にも寄せのお手本みたいな一手が飛び出して、「棋聖天野宗歩手合集」ではそこで中野七郎治の投了となっています。ネットで調べたら、実はあと10手続いていたらしいのですが、どちらが本当なのかは私には判断できません。
ただ、この対局は大橋宗桂の家で行われたらしいことを考えても中野七郎治はそこらの将棋天狗というわけではなく、それを角落ちとはいえここまでフルボッコにした天野宗歩が恐ろしく将棋が強かった人ということだけは、私でも判断できます^^
感動したので、何回も並べていたら棋譜を暗記してしまいました^^!
39手目の局面

40手目がなんだったかはこの記事のコメント欄をご覧下さい^^
<目 次>
平手局(三十五局)
香落局(四十二局)
角落局(十三局)
飛落局(十一局)
飛香落局(四局)
二枚落(一局)
四枚落(一局)
補遺(全四十三局)
次の一手(全百題)
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