久保の石田流(書評)

将棋の本 書評

対象棋力:将棋倶楽部24の10級以上

阪田大吉の満足度:80%



将棋世界で連載中の「最強久保振り飛車さばきのエッセンス」を加筆・修正した本です。(※この「久保の石田流」の発売後も連載は続いています。)

石田流三間飛車の主流な変化をそれぞれ中盤の仕掛け段階くらいまで解説してあります。どういう形があるのかは目次に書かれてある通りです。かなり幅広いです。

体系的にかつ丁寧にそして誰の目からも本筋としか思えない手順が解説されており、「これから石田流を覚えたい」という方は棋力を問わずこの本がピッタリです。

私はこの「久保の石田流」を読み、石田流とはどういう戦法なのかがよくわかりました。

実は以前、鈴木先生の著書を読んでも鈴木流の急戦を理解できなかった(実戦で使いきれなかった)経験があります。

それもそのはず。全く石田流を知らない人が石田流の中でも最高難度の鈴木新手を理解しようという企画がそもそも無理なのです。

それを理解するには升田式石田流や早石田の基本事項を知っておかなければいけないわけで、この「久保の石田流」にはそれらの基本事項が簡明に書かれてありました。

目次を見てもわかるように範囲はかなり広いです。ですから当然内容は深くを追求しているわけではなく、石田流の基本事項が網羅されたそんな一冊なのです。ですから石田流初心者はまずこの本から入ることをお勧めします。

また、それぞれの章で最近の形や研究課題が書かれてありますので、石田流が得意な方も得るものは多いと思います。(私は石田流の初心者なので断言はできませんけど^^;)

久保二冠がタイトルホルダーである期間中に書いたこの「久保の石田流」、石田流に興味がある方は押さえておきたい一冊ではないでしょうか^^

<関連記事>
久保の石田流 第1章「石田流の入口」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-901.html

久保の石田流 第2章「升田式石田流の基礎知識」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-914.html

久保の石田流 第3章「早石田定跡」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-922.html

久保の石田流 第4章「鈴木流急戦」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-936.html

久保の石田流 第5章「久保流急戦」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-977.html

久保の石田流 第6章「その他の石田流」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-1020.html

久保の石田流 第7章「後手の石田流」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-1030.html

久保の石田流 第8章「最新の石田流」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-1040.htm

久保の石田流 第9章「実戦編」を読んだ
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-1050.html



<目 次>
第1章 石田流の入り口
第2章 升田式石田流の基礎知識
第3章 早石田定跡
第4章 鈴木流急戦
第5章 久保流急戦
第6章 その他の石田流
    後手の棒金戦法
    後手の左美濃
    後手の居飛車穴熊
    4手目△5四歩
第7章 後手の石田流
    後手の石田流
    2手目△3二飛戦法
第8章 最新の石田流
第9章 実戦編
    参考棋譜
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コメント
  • Re: 自分も読みました
    2012/02/10 01:38
    初心者さん、コメントをありがとうございます。

    コメント最後の一文カッコいいですね。

    二手目△8四歩には先手は石田を放棄しないといけません。

    その場合は▲5六歩として先手番中飛車に切り替えるのが流行りみたいです。
  • 自分も読みました
    2012/02/08 21:06
    自分は「石田流はロマンである」という部分になんとなく感動してしまいましたw

    入門書としては本当にありがたいです。
    24で13級ですが、なんとか読めるレベルで有り難いです。
    後手でゴキゲン中飛車の本も欲しいです。。。


    ただ、後手がいきなり飛車先を突いてくることに対する説明もあって欲しかった。例え無理でも無理なら無理と書いてほしかったw
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