超実戦 駒を取る詰将棋(書評)

詰将棋の本

難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆
満足度:★★★☆☆

内容


実戦で役立つように「相手の駒を取りながら詰ます」という手が正解手順に必ず出てくる問題集。3~9手詰め、全137題。


構成


1ページ1題。ヒント及び手数表示有。5項目に分けられた難易度表示有。めくって次のページに解答解説。


書評


この本の最もな特徴は手順に「駒を取る手」が必ず存在する、という点です。

私が1題に要した平均時間と正解率を手数ごとにまとめてみました。

棋力 →将棋倶楽部24の初段
項目問題数平均時間正解率
3手詰20問14秒100.0%
5手詰50問46秒98.0%
7手詰50問2分03秒96.0%
9手詰15問2分56秒100.0%
実戦問題2問1分44秒100.0%
TOTAL137問1分25秒97.8%


手数の割にはやさしいです。

解けなかった問題もありました。第102問は25分くらい考えても答えが出ずにギブアップしました。おかげで7手詰めの平均時間が30秒ほど増えたことも書いておきます。

問題図は実戦形でほとんどが下段玉です。玉が四段目に配置された問題は数えるほどしかありません。

最後に2題だけ40枚の駒を使った実戦図の問題がありましたが、結構おもしろかったです。

ヒントは問題図の下に小さく、目立たないように書かれており、見たくない人への配慮が伺えました。

詰将棋ではあまりない駒を取る手がコンセプトで、コテコテの詰将棋ファンに向けた問題集ではなく、実戦で強くなってもらうために作られた問題集です。

7手詰めや9手詰めと聞くと、級位の方は敬遠しがちですが、この本の問題の難易度は他の本の同手数の問題よりも2手分少ないくらいの難易度なので、私は7手詰め以上をあまり解いていない頃に読んだ時には、良い本だと思いました。

有段者でも詰将棋をあまり好きでない方は、手数の割にサクサクとストレスなく解けるのでおもしろい本に思えるかもしれません。


目次


はじめに
3手詰問題
5手詰問題
7手詰問題
9手詰問題
実戦問題
あとがき
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