bonkras
(3364点)
(3364点)
※フラ盤:c三間飛車のひとくちメモ
2011年11月8日午前1時過ぎの真夜中。将棋の歴史を変えることになるそのロボットは始動した。
21時間後に六段、47時間後に七段、59時間後に八段、そして166時間後に同じロボット棋士ponanzaが打ち立てた3211点の記録を抜き去った。
ロボットの名はbonkras。第21回世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフト。
将棋ソフトbonkrasはとにかく強かった。腕自慢の高段者達が束になってかかっても勝利をもぎ取れるほどの攻略法は発見されなかった。序盤の少々の優位はbonkrasの正確無比な終盤力の前に砕け散っていく。
対局相手の人間を応援するたくさんの観戦者。そしてその度にbonkras最強伝説が人々の記憶に刻まれていく。
11月30日に3300点越え。その時人間の最高はakahosi八段の3210点。
12月21日の電王戦プレマッチでは米長邦雄永世棋聖を完封。
ああ、いよいよ我々将棋ファンは将棋ソフトが早指しならばプロを超えた事実を受け入れなければならない。
12月31日、bonkrasはその点数を3364点まで伸ばす。(上の棋譜)
もう誰も止められないし、止めようとする人も3000点を超える猛者ではごく一部の特定の人に限られた。
絶対に勝てない相手と勝負したくない気持ちは八段も初心者も同じなんだなって。
翌年1月12日にbonkrasは2日後に迫る第1回電王戦に備えて将棋倶楽部24での活動休止。それ以来現在に至るまで将棋倶楽部24に戻っていない。そして第1回電王戦の勝利者はボンクラーズだった。
<人間では不可能な驚異の数値>

攻略の鍵は「入玉」と「序盤の前例がない手」とされている。
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