bonanza6.0と激指11の終盤力について考える

コンピュータ将棋
以前bonanza6.0と激指11を八番勝負として対局させた時、終盤力は激指11の方が優れているように見えました。

そこで「鬼手・妙手【必至】精選120〈上巻〉」の五手必至を解かせてみたところ意外な結果が出ました。

激指11六段+++は26問中21問正解(不正解は第97問、第101問、第107問、第110問、第113問)

bonanza6.0は26問中25問正解(不正解は第94問)


※将棋ソフトは時々正確に五手必至の手順を読んでないこともありますが(特に4手目で即詰みになる応手を指すことがある)、最初の一手を「先手勝ち」(ボナンザなら評価値30000越)の判断で読んでいれば正解としました。


上の結果を見て皆さんはどう思いましたか?

たったの26問しか解かせていないので断言はできませんが、意外に差が付いたというのが私の率直な感想です。

付け加えておくと、bonanza6.0の方が正解を見つけ出す平均タイムも速かったように思います。

余談ですが激指11は私も悩んだ問題に限って正解を見つけ出すのに苦戦する確率が高く、私が不正解だった7題のうち4題が激指11の不正解と同じでした。bonanza6.0は私が苦戦した問題とかそういうのは関係なく、どれもこれもを比較的短い時間で答えをはじき出していました(ほとんどが瞬殺)。ちなみにbonanza6.0が正解を見つけられなかった問題は今回の26問の中では簡単な問題です。激指の指し手の方が人間に近いと言われるのがわかるような気がしました。

私の推測を書いておきますと、5手程度の短い手数の必至がある局面では全幅探索のbonanzaの方が力を発揮するようです。如何でしょうか?

いつになるかわかりませんが今度は長い手数の必至でも実験してみるつもりです。

<全幅探索とは?>
全ての局面をしらみつぶしに評価していく方法。チェスソフトでは早くからそれが優れているとされていたが、チェスよりも遙かに局面数が多い将棋ソフトでは全幅探索は不向きが常識だった。しかしコンピュータの処理速度向上が目覚ましい中、コンピュータ将棋界とは全く関わりがなくその常識も知らなかった保木邦仁さんが趣味で全幅探索による将棋ソフトを作り世界コンピュータ将棋選手権(2006)に出場したところ優勝してしまった。(きわめつけは周りがハイスペックPCでソフトを起動させている中、保木さんは一般向けのノートパソコンで出場していた)それ以来コンピュータ将棋界の常識は覆り、全幅探索が将棋ソフトでも優秀な方法として評価され現在に至る。
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