将棋人口ってどのくらい?

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将棋人口がどのくらいか知っていますか?

今のところ最も信頼できる調査機関が作った資料である「レジャー白書」によれば、「将棋を年に1回以上遊んだ人の数」は以下のような算出結果が出ています。

将棋と囲碁の人口

2009年の調査結果が2008年の調査結果に比べると倍増していますが、実はこれ調査方法が変更されたことに起因します。

2008年の調査の時は用紙に直接書き込む形式だったのが、2009年の調査からはインターネットを使った調査に変更されたそうです。

調査対象をインターネット利用者に変えた途端、急激に将棋人口が増えたという点がなんとも興味深いところ。インターネットと将棋の実に親密な関係がうかがえます。

2010年の調査は、15~79歳の約3700人を対象に行ったということで、その規模から日本全体の数値を割り出すには結構なズレがあるでしょう。(調査方法を変えた途端、倍増する結果になっていますし^^;)

つまり、「将棋人口の減少傾向」は上記数値からだけではやや説得力に欠けます。(そもそも400年続いてきたものが2003年からたったの5年で25%も減少するわけない)

ところで2010年の調査で年間平均活動回数は、囲碁が15.1回、将棋が8.4回という結果が出てるそうでこれも興味深い。

ルールの難しい囲碁の方では、ルールを覚えるまでの間に熱中力の低い人がスタート地点に立つ前にふるい落とされるのではないか、それを示しているような気がします。

「年間に1回以上遊んだことがある人」の数と「年間平均活動回数」から分析出来ることは、「どちらがおもしろい?」ではなく、「どちらがとっつきやすい?」を示していると考える方がしっくりします。

いずれにしても2008年までのアナログ調査と2009年以降のデジタル調査の結果の間をとって、年に1回以上将棋で遊ぶ人の数は1000万人とものすごい数値が出てます。

実はドラゴンクエストよりも遙かに人気があるゲーム、それが将棋だということを改めて確信しました。(※ドラクエは一番売れたⅨの販売本数が415万)

なお、「年間に1回でも遊んだことがある人」×「年間平均活動回数」で考えれば、囲碁も将棋も熱中している人の数は同じくらいだということもわかりますね。

<参考記事>
囲碁人口610万人、将棋1200万人 レジャー白書(朝日新聞)
↑1年前の記事ですが、将棋ファンにとってはとても興味深い記事
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コメント
  • No title
    2015/01/06 14:28
    「ルールの難しい囲碁の方では」-ルール自体は囲碁の方が、簡単だと思います。
    駒の動きなんて覚えなくていいですから。囲碁のルールだけなら、対面なら教えるのに失敗したことはありません。

    両方とも教えたことがありますが、ずばり言ってしまえば「囲碁のおもしろみをわかる方々とそうでない人々がいる」というのは強く感じます。

    でも、衰退の一番の理由はゲーム機だとおもいますよ。
    囲碁が面白いというひとも、「でもゲーム機の方が面白い」というとそうですかということにしています。
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