BonanzaFeliz vs Bonanza6.0(三十二番勝負)

コンピュータ将棋
bonanza Felizとは2010年に公開されたbonanza5.0のことですが、そのバージョンだけは数字ではなく名前が付いています。

bonanzaFelizとbonanza6.0はどちらも全幅探索と選択的探索を併せ持つハイブリッドなのですが、大きな違いは後者では選択基準となる項目が簡素化されたところにあります。

さて、その二つのプログラムにどのくらいの棋力差があるのか32局を対局させてみました。

BonanzaFeliz VS Bonanza6.0
持ち時間:1手30秒


※フラ盤左下のプルダウンメニューより棋譜を選ぶことができます。

※使用したPCはcoreduo(メモリ2G)

※前半16局はBonanzaFelizの先手。後半16局はBonanza6.0の先手。

※マイボナで起動。双方1スレッド使用で投了値は5000に設定

結果はbonanza6.0の23勝9敗(先手番⇒12勝4敗、後手番⇒11勝5敗)

※Felizの勝ちは第3局、第5局、第6局、第9局、第16局、第18局、第23局、第29局、第31局


bonanza6.0側から見るとその星勘定は

○○●○●●○○●○○○○○○●○●○○○○●○○○○○●○●○

という結果になりました。

最初は強さがたいして変わらないと思いかけたのですが、32局を終えた時にはそれなりに差があることがわかりました。

将棋倶楽部24の点数で例えると200点弱の棋力アップで、1年でこれだけの進歩があるとカリスマ性が生まれることも理解しました(^^)。(ギャグのように書きましたが、実はスゴイ発見かも)

※参考までに将棋倶楽部24では平均3勝1敗の相手(200点差)ならば一段差


今回の対局で目に見えてわかったことが三つあります。

一つ目はbonanza6.0では認知する定跡の量がずいぶん削られていること。

二番目はbonanza6.0では平均NPSが明らかに増加していたこと。(※NPSとは1秒間における探索局面の数。私のPC上では約2倍でした。)

三番目は同玉以外がない局面や詰みのある局面以外で30秒ギリギリまで探索し続けるbonanza6.0に対し、Felizは時々30秒使わずに検討を終了すること。


bonanzaはもともと全幅探索でしたが、その後選択的探索も取り入れたハイブリッドになりました。

bonanza6.0からは選択基準を減らしているので、NPSが増えるのも当然ですがマイボナを使うことでそれを視覚的に確認することができました。参考までにほぼ全幅探索のみだったbonanza2.1のNPSはbonanza6.0の2倍以上でした。

さて、いよいよ次回はbonanza6.0の持ち時間を10倍にした時どのくらい強くなるのかを調べてみます。劇的に強くなるのか、それともたいして変わらないのか、その結果が楽しみですが、莫大な時間が掛かる作業であるため記事に出来るのはしばらく先になることをご了承下さい。
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コメント
  • No title
    2013/01/20 21:54
    いつも興味深く拝見しています。

    選手権でいまひとつだったFelizから、優勝こそ逃したものの鮮烈な印象を残した6.0。
    そこに長足の進歩があったとは思っていましたが、200ですか。

    100上がれば順調と言われる中で、6.0の進歩は革新的だったんですね。
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