アマの将棋ここが悪い!(4)四間飛車戦法(書評) - 将棋のブログ

アマの将棋ここが悪い!(4)四間飛車戦法(書評)

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対象棋力:将棋倶楽部24の10級~三段、ヤフーの青~橙
四間飛車を学び始めた阪田大吉の満足度:60%



今でこそ三間・ゴキゲンで有名な鈴木八段ですが、この本を書いた当時(2001年)は四間飛車で有名でした。
この本は四間飛車におけるポイントとなる局面を、次の一手形式で読者に考えさせ、それから疑問手・次善手・正解手について詳しく解説してくれています。

問題は「四間飛車を指しこなす本」のように、前問を数手進めた局面という問題はほとんどありません。
急戦・持久戦を問わず、四間飛車について扱った次の一手問題&解説集です。(総ページの4分の3が解説なのです。)

実際に私が解いてみた結果は下の表の通りです。



序盤編の問題はそのほとんどが「明快四間飛車戦法(創元社)」に書かれてあった手順からの局面でした。
中盤編の問題は約半数近くが「明快四間飛車戦法(創元社)」に書かれてあった手順からの局面でした。
終盤編の問題は全てこの本独自のオリジナルな問題でした。

この本を読む直前に「明快四間飛車戦法(創元社)」を読んでいた私には、序盤編と中盤編は漠然としていた記憶を呼び戻し知識に変えることができ、とても良い本に思えました。

しかし、終盤編がやや不満です。総ページ数の4割ほどある終盤編はそのほとんどが普通の終盤の次の一手問題であり、四間飛車の手筋を覚えたい人にとっては、期待はずれの内容だと思います。
しかも、「必死をかけよう」とサブタイトルがつけられた問題は二つとも、正解手順以降は受け方次第では先手勝勢ではあっても必死にはなりません。
また、終盤編第4問も正解手に対して受けの絶妙手があるようで、問題として不完全だと思われます。
それから、この本は誤植が多いです。私が気付いただけでも5箇所以上ありました。

アマの将棋ここが悪い〈4〉四間飛車戦法 (次の一手形式)短所を並べてしまいましたが、前述のように「明快四間飛車戦法」を読んだ人には序盤編・中盤編は記憶を再確認できる役立つ内容になっていると思います。

また、「明快四間飛車戦法」を読んでいなくても、四間飛車を得意にしている人にとっては、序盤編、中盤編は将棋ソフトでは見出すことができないプロの手筋をたくさん学ぶことができると思います。

なぜ疑問手・次善手なのかがはっきり書かれてある点は、本当に役に立った気がします。


個人的な結論としては、この本は「これから四間飛車戦法を覚えよう」という人が「明快四間飛車戦法(創元社)」とセットで読むと効果が倍増する、そういう本だと思いました。



<目 次>
はじめに
第1章 序盤編(13題)
第2章 中盤編(21題)
第3章 終盤編(22題)
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