読者からの質問その4(将棋ソフト激指について) - 将棋のブログ

読者からの質問その4(将棋ソフト激指について)

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読者の方より将棋ソフトについてのご質問がありました。

はじめに、私は購入等につきましては一切の責任を負いませんことをご了承下さい。

それだけでは冷たいので、私が知っていることを書いておきます。

質問された方の棋力と将棋ソフトを使う目的について確認しておきます。

ソフトでは、レベル調整し
やや強い相手とじっくりたくさん指したいと考えてます。

棋力は、SSJ将棋レベル3と80局指してやや勝ち越し程度です。
SSJは不利になると駒をどんどん捨てて攻めてくるので、無理攻めを
誘い丁寧に受けてれば勝てます。これでは勉強になりません。



結構、マイナーな棋力判定を持って来られましたね、・・はは^^;

私も早速10局ほど試してみました。

その結果、SSJ将棋レベル3は将棋倶楽部24の10級前後と判断しました。

従って、質問された方の棋力を将棋倶楽部24の10級前後と仮定してお話します。

Q1
激指10or12or13はどれを買うのがよいのか?
10は最近値下がりして4000円弱、
12は現行で最新、13は近いうちに出ると思われるので我慢して待つべきか。
サイト主様の意見を聞かせていただければ光栄です。



A1
激指が後発ほど魅力がある理由はズバリ棋力が高くなっているからです。

他にも付属機能の充実もありますが、後発に価値を見い出す人のほとんどがその棋力です。

ところで「10」がどのくらい強いのかというと米長邦雄永世棋聖が30秒将棋ならば勝てなかったくらい強かったみたいです。(そのHPに公言されていました)

私は「10」を持っていませんが、それと大して強さが変わらないと言われている「11」は持ってます。「11」と「12」の棋力差は後者の3勝1敗ペースくらいありそうです。

しかし、思考時間は大して変わりませんでした。

また、「10」と「12」では2年の差がありますので、入っている定跡の新しさにも差があります。

ただ、これらのことが級位の方にとってどれほど効用に差があるのかは疑問です。

質問された方は激指を対局用として使いたいようですが、それならば「12」の方が少しポイントが高い面もあります。

というのが激指には将棋倶楽部24の真似事みたいなレーティング戦というのがありますが、その機能で遊ぶにはレベル分けは多い方がおもしろいです。

私は「9」で遊んでいた時、コンピュータの「2級」と互角くらいだったのですが、自分と互角くらいの「2級」に負けると比較的テキトーに指しても勝てる「4級」に2回勝たなければ点数が落ちて「2級」と戦えなくなります。

早い話が3回に2回は自分よりも明らかに弱い相手と遊ばなければなりません。結構ストレスがたまります。

「11」からは奇数級と○段+が増設されたため、常に自分と同じくらいの相手とレーティング戦を楽しむことができるようになりました。つまり上の例だと「2級」に負けても次は「3級」に1回勝てば、また2級と戦うことが出来るわけです。

通常対局で2級を選べばいつでも対戦できるのですが、そのレーティング戦というのが結構燃えるものがあるのです。(「10」⇒レベルは14段階、「12」⇒レベルは27段階)

そのあたりは、激指を対局相手として使う予定の方にとっては結構なポイントになるかもしれません。

ただ、激指ユーザーの多くは検討モードや棋譜解析をメインに使うので、その意味では「10」も「12」もさほど変わらないように思います。

たぶん得られる効用の違いはそれが最新版であることや自分では測れずとも最強ソフトだと信じる満足感くらいではないでしょうか。

amazonなどでレビューしている人の多くは、自分で測れもしない強さばかりに重点を置いていますが、コンピュータ将棋の進化は日進月歩で、最強ソフトは数ヵ月後には最強ではなるのが常です。つまり強さだけで選ぶのならばその満足は発売から数ヶ月でなくなります。(どんなに長くても1年)

わかっていてもそこが最も重要だみたいな不思議があったりします(^^)。

WINDOWS版の激指はフリーソフトの「BONANZA」や「GPS将棋」よりも、将棋上達という観点からは比較にならないほど優れていることだけは確かです。

なお、「13」に関しては多分出るだろうくらいの状況で、出るとしても7ヶ月後が予想されますし、その時「13」が「12」よりも明らかに強いかどうかなんてわかりませんし、全てがわからないことだらけなので他との比較も「わからない」としか答えられません。


Q2
激指1nシリーズと定跡道場シリーズとの違いは?
これがどのサイト、どの解説を見てもわかりません。
定跡を勉強したいのなら定跡道場なのか、
基本的な機能は本シリーズが充実しているのか?
知っていたら教えてください。



A2
ナンバリングと定跡道場シリーズの決定的な違いは、プロ棋士まで動員して作り上げた定跡講座が入っているか否かです。

マイナビの商品詳細ページに書かれてありますよ、・・みたいな^^;

検討モード、棋譜解析、レーティング戦、盤面編集といった重要な基本機能はどちらにも入ってます。

ナンバリングの方には実戦詰将棋道場1000問(詰めばなんでもオッケーの実戦問題で、後手はコンピュータが応手)などが付いています。


私は激指の定跡道場シリーズは持っていませんが、10年前に発売された「東大将棋振り飛車道場」なら持っています。

それにも定跡講座が付いていて「これを使って強くなるぞ!」とか思っていたのですが、結局ほとんど活用しませんでしたね・・。(そもそも定跡手順は普段の対局相手もある程度強くないと指せない^^)

人にもよるのでしょうけど、定跡の勉強は自分が覚えたい戦法の本で、その手順を盤・駒を使って自分の手で並べて確認するのが一番身に付くような気がします。

その辺りは使う人の問題で、私の場合は達していなかっただけかもしれません(>_<)

それから激指についている付属の将棋問題は初段以上向けのものが多いですね。

Q3
詰将棋機能が充実しているソフトは?
余詰め検討などができるとベストと考えています。
一昔前なら柿木将棋でしょうが、現在は販売していないようです。
お知りの中で機能充実しているものがあれば教えてください。



A3
私が教えて欲しいくらいです(笑)

私も柿木8を扱ってみたかったです。

激指は余詰め検討には向いていません。

不思議に思うかもしれませんが、激指は「12」よりも「4」の方が詰みには強かったりします。

私が持っているソフトの中では東大将棋6が余詰めチェックという観点では比較的ましな方です。(詰み手順の分岐を出すチェック機能がある)

東大将棋は詰みに強いという評判でしたが、それでも結構な確率で余詰めを見落とします。

ところで東大将棋6には詰将棋自動生成機能というおもしろい機能があります。

生成されるものは余詰めバリバリ、形もヘンテコ、手順は並べ詰め多しで、詰将棋作品と呼べるような代物が出来上がるのは奇跡的な確率ですが、それでも詰将棋が好きな人には一見の価値があるかもしれません。


長くなりましたが、WINDOWS版激指は将棋ファンならば持っていて損のないソフトだと思います。

少なくともプロ将棋を観戦する際に、その盤上に棋譜を並べることで、現在出回っている将棋ソフトの中では最も人間に近い形勢判断を示してくれます。

KIFU形式の対局棋譜があればコピー&ペーストで簡単に激指の盤面に貼り付けてボタン一発で棋譜解析してくれますので、将棋の時間が相当楽しくなるのではないでしょうか。

なお繰り返しになりますが、購入等に関しましては私は一切責任を負いませんことをご了承下さい。


追伸
無料で遊べる将棋ソフトはSSJ将棋以外にも「将皇」とか「きのあ将棋」もあります。
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Comments 1

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いち読者  
御礼

質問したものです。
ご回答ありがとうございます。

記事を参考にし、激指12を購入しました。
手の良し悪しがわかるのがいいですね。

> > 激指1nシリーズと定跡道場シリーズとの違いは?
> > これがどのサイト、どの解説を見てもわかりません。
> マイナビの商品詳細ページに書かれてありますよ、・・みたいな^^;

マイナビの字面だけ見るとそうなんですが、
ダウンロード販売コーナーでそれぞれのデータ量を見ると
激指12が159.38MB、定跡道場3が83.61MB
と倍近く違うのです。

激指1nにあって、定跡道場にないオマケのようなものが
きっとあるんだろうなぁ、という勝手な推測が働いた、ということです。
(女流棋士のボイスデータ?)

しばらく12を相棒とし、棋力アップに励みます。
いろいろとありがとうござました。

2013/05/05 (Sun) 00:28 | EDIT | REPLY |   

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