強くなる将棋・次の一手(書評) - 将棋のブログ

強くなる将棋・次の一手(書評)

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対象棋力:将棋倶楽部24の12級~五段、ヤフーの青~赤
阪田大吉の満足度:60%



故 原田泰夫九段が各誌に執筆した問題から100問を選んで、わかりやすく解説した本です。
原田泰夫 九段は、ゴキゲン中飛車を発明した近藤正和 六段の師匠としても知られています。

さて、この本、初版が1999年10月で、10年前の本ではありますが、私のイメージよりは随分新しい本であることを知りました。

難易度についてですが、実際に解いて例のように表にまとめてみました。



第1章は部分図なのですが、手筋の確認のようなもので、級位(将棋倶楽部24で10級前後)の方には役に立つと思いますが、私程度の棋力でもひと目でわかる将棋の常識的な手筋ばかりだと思いました。
片方にしか玉がないので、「激指7」で解析できなかったことも付け加えておきます。

第2章は、マイコミの「二段の力」「〇段の終盤」といった次の一手問題集と似て、実戦図の次の一手をヒントを手掛かりに探すのですが、マイコミの次の一手問題集ほどは難しくなかったです。

第3章は、出題形式は第2章のやり方に加えて、選択肢が3つ示されているのですが、それだけヒントがあっても難しいと思えた内容でした。

まとめますと、第1章は手筋を確認しているだけで、正解は単純明快なものばかりです。しかし、第2章・第3章は、中盤~終盤入口の問題が多く、正解手順を示されても私程度の棋力では疑問が残るような、いわば高い棋力の大局観を必要とする問題が多かったです。

明快な問題ばかりのマイコミの次の一手問題では凄まじい正解率を誇る「激指7」が、この本の問題ではショボイ正解率になっていることも、人間独特の大局観を必要とする問題が多かったことを物語っていると思います。

この本では、指し手の方針となる「ヒント」のおかげで正解を探し出すこと自体はそれほど難しくなかったです。ただし、私程度の棋力では、それが本当に盤上のこの一手なのか疑問が残る問題も結構ありました。

この本は一手を争う際に必要とされる正確な読みを問う問題は少なく、勝つための人間的な正しい大局観を鍛えるための本だと思いました。

それから、第2章では正解手の解説は詳しいのですが、次善手の解説はほとんどなかったです。第3章は3択ですので、正解手以外の残り二つの手についても少しだけ書かれてます。

巻末にA級入りを決めた時の棋譜と、プロ棋界で初めて指したと言われる居飛車穴熊の原型みたいな棋譜が詳しい解説付きで掲載されていました。12ページと多くもなく少なくもなく、ベストな量です。

第1章は将棋倶楽部24で12級くらいの方から読めると思いますが、第2章以降は将棋倶楽部24で5級前後の棋力(町道場で初段くらい)が必要かもしれません。そう思うのは、単に私の大局観が乏しいだけかもしれませんが・・^^;



<目 次>
はじめに
第1章 基本手筋編(第1問~第30問)
第2章 実戦上達編(第31問~第70問)
第3章 上級三択編(第71問~第100問)
思い出の渾身譜[1]
思い出の渾身譜[2] 
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