ドンドン解いて棋力アップ 詰将棋1手詰・1手必至399題(書評)

詰将棋の本

詰め将棋難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
一手必至難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆
満足度:★★★☆☆

内容


1手詰300題、1手必至99題。(2006年1月に山海堂より発刊された「勝ちにいく詰将棋ドリル②一手詰・一手必至」に加筆・修正した本)


構成


見開き2ページに4題。ヒント無し。問題図左側に前の見開き2ページの問題の解答と20文字程度の解説。


書評


私が1題に要した平均時間と正解率は下の通り。

棋力 →将棋倶楽部24の初段
項目問題数平均時間正解率
1手詰300問12秒99.0%
1手必至99問1分20秒90.9%
TOTAL399問29秒97.5%


巻頭に棋力の目安が10段階で書かれていますが、私は3分間で平均15題しか解けないことになるため、一番下の「入門クラス」ということになります。(最初の方は「頭金」や「腹金」だけで詰む超簡単な問題なので、3分間で第43問まで解けましたが、それでも下から3番目の「中級クラス」です。)

後ろの問題になるにしたがって、入玉形や、無駄合で3手先まで読まないといけないなど、ひねくれた問題の出現率が上がります。

一手詰、一手必至、ともに姉妹作が多く、問題のクウォリティ自体は比較的高いと思います。

特に一手必至の方は実戦形の形の良い問題が多く、実戦力向上が期待できます。

惜しいのは、何故、一手詰めと一手必至という全く難易度が違うものをセットにしたのかという点。(この本の一手必至は通常の5手詰めくらいの難易度)

一手詰めが丁度良い方は一手必至で大苦戦、一手必至が丁度良い方は一手詰めは超楽勝となるため、結局、本の内容全部を楽しむには5手詰めを普通に解けるくらいの棋力が必要なのかもしれません。

有段者が気晴らしに読むのには楽しめる本だと思います。


目次


知っておきたい詰将棋と必至のルール
はじめに
この本の上手な使い方
1手詰300題
1手詰を解くテクニック
1手必至99題
必至の基本パターン 
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コメント
  • Re: はじめまして
    2012/08/02 21:17
    みゆさん、はじめまして。

    「なるほど」と思いつつも、久しぶりにそのまえがきを読んでみましたところ、やはりこれは3分のような気がしました^^;

    そして、いくらプロでも初見で、ページをめくる時間も必要なのに3分で150題は無理だと思います^^;

    おっしゃられるように何回も繰り返して読むうちに、問題を見た瞬間に条件反射的に答えも出るようになっていくので「何回も何回も繰り返して解きなさい、今はこのレベルですよ」くらいのやる気を出させるための目安でないのかなと思いました。

    7手詰めは最近出た本ですね?1問1分で三~四段とはおもしろい情報です。
    私も上記の本以外では大抵三~四段に判定されますので、少し興味が湧きました^^
  • はじめまして
    2012/08/02 17:18
    はじめまして。そして古いブログに失礼します。
    多分、3分ではなく、説明に書いている、トライアル3回分の合計、つまり9分で棋力を設定しているんじゃないなかぁと思いました。
    180秒で150問は、いくらプロでも無理じゃないかなぁ・・・と思います。
    あと、何回も何回も読んで、答えを記憶するくらいまで読めば、9分で150問も可能なのかなぁと思っています。それくらい暗記するまで読み込んでいきたいですね。

    あと、同著者の7手詰めの本も買いました。
    こちらは1問1分で三~四段らしいです。
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