棋戦:レーティング対局室(早指し)
先手:trial and error
後手:Aleksandros
将棋盤
0手
2005年6月29日にAug 02八段が最高R3010点の金字塔を打ち立てた1ヶ月後に破竹の勢いで3008点まで登り詰めて来た184no3310八段という振り飛車党の救世主が現れました。
そして勝てば最高R更新の大一番、そこに居た800人の観戦者は新記録達成の瞬間を今か今かと待ち構えていました。(※下の画像を参照)
しかし、そこに新記録達成の歴史的瞬間はありませんでした。その時、新記録達成を阻止したのがAleksandros八段です。
2003~2004年のデクシ伝説の頃には既にその強さは知られていたのですが、当時は飛び抜けた成績を残していたわけではなく、対局数も少なかったため謎の強豪という感じでした。
ソフト指しが荒れ狂っていた2007年末頃から、まるで世直しを行う王様の如くその強さを披露し、ファンたちを再び高段者対局に魅きつけていきました。対局のほとんどは居飛車で、時折中飛車を見せていました。
そして来る2008年1月27日にtrial and error八段と3000点台同士の頂上決戦を行い、trial and error八段を3000点台から引き摺り下ろします。即座にリターンマッチが行われ、その対局前に3076点であったAleksandros八段はその戦いも制し3089点となり、それまでのsakitama八段がつくった3084点の記録を塗り替え最高R保持者となりました。
上の棋譜はその3089点になった歴史的瞬間のものですが、最後は時間切れで勝負が決してしまったという拍子抜けする一面があります。が、Aleksandros八段が優勢だったというのは大方の一致した意見です。
その後、2008年2月13日に「24」のエースであるHAHAHAHAHA八段を相手に記録更新を賭けて戦いに挑みます、が阻まれました。
ところが戦いはそれで終わりません。即座に同一カードで対局を重ね2勝1敗と勝ち越したAleksandros八段は、記録を3093点まで伸ばします。
その後、日を改めて3度に渡る記録更新を賭けた戦いをHAHAHAHAHA八段に挑みますが全て阻止されました。(どちらが挑んだのかはわかりませんが・・。)
その時の熱き戦いは今でも語り継がれている「24」の伝説となっています。

(2005年7月 3人目の3000点超えを成し遂げた184no3310八段の新記録達成はありませんでした)
※この記事は「将棋の棋書レビュー」に掲載したものをリメイクしたものです。
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