羽生名人vsカスパロフ氏のチェス対局の感想

電王戦
11月28日に電王戦特別企画としてガルリ・カスパロフ氏と
羽生善治名人のチェス対局が行われ、その模様がニコニコ
生放送で配信されました。

持ち時間25分、1手につき10秒増加のルールで先後を
変えて二局が行われ、結果はカスパロフ氏の2連勝。

<参考ニュース>
羽生四冠 チェス元世界王者に敗れる(NHK)


<感想>
放送時間は4時間弱でしたが、1局だけで2時間ものの
番組を作ったならばテレビ放送でも良いくらいのすごい
企画でした。

しかも番組が告知されたのは2日前。(なんだか勿体無い)

その模様の一部はNHKのニュースでも伝えられていて、
やっぱりチェスファンや将棋ファンの枠を越えた社会的な
関心事だったようです。

なにせ、チェス界の伝説のチャンピオンが将棋界の必ず
伝説になる名人とガチで勝負していたのですから。

羽生名人もカスパロフ氏もお互いの棋譜を事前に研究
していたほどの気合の入り様。

そして、番組最初にカスパロフ氏が登場した時はかなり
ナーバスになっていて、「質問している場合では・・。」と
思いながらハラハラして見ていました。

一局目が終わった後のカスパロフ氏はにこやかに語る
ジェントルマンに戻っていて、大盤の前で羽生名人が
教わるという、将棋ファンが目にしたことがない光景が
繰り広げられていて感動しました。

第二局は羽生名人が有利であるように解説されていて、
私も大金星もしくは引分けを期待したのですが、千日手
模様の局面を打開したカスパロフ氏の一手が驚愕の一手
だったらしく、それを機にカスパロフ氏のペースになり、
期待していた結末とはなりませんでした。

しかし、番組最後にカスパロフ氏が自分の方だけ大きな
ものが掛かっていた勝負だったことを語った時は、番組
最初のカスパロフ氏のピリピリした雰囲気の理由を理解し
結末はカスパロフ氏の2連勝で良かったように思えた次第。


ところで私はこの番組を見るまではチェスのルールを
全く知りませんでしたが、塩見氏の解説がとてもわかり
やすかったことや、形勢評価グラフをつくるために棋譜を
チェスソフトに並べたため、駒の動かし方など基本的な
ルールをたくさん学ぶことが出来ました。

チェスに興味を持ったり、覚えるきっかけになる人が
多い番組だったことは確かだと思います。

将棋界の第一人者がチェス界でも大活躍していたことは
将棋ファンとしてなんだか誇りに思えた一日でした。


それから、番組の満足度を問うアンケートでは「とても
良かった」と「まぁまぁ良かった」が併せて99.0%で、
「とても良かった」だけでも95.8%だったという、驚異的な
アンケート結果があったことも書いておきます。

本当に素晴らしい番組でした。


<第一局のコンピュータの形勢判断>
第1局 形勢評価グラフ


<第二局のコンピュータの形勢判断>
第2局 形勢評価グラフ
※千日手模様になったのは57手目~63手目。
(その間stockfishの評価値は0~-0.12を推移)

※使用ソフトはStockfish5

※コンピュータの形勢判断が正しいとは限りません


<初めて知ったおもしろいこと>
Stockfishの評価値は対局開始前の局面で既に0.3弱



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