新・詰将棋道場(書評) - 将棋のブログ

新・詰将棋道場(書評)

2 Comments

対象棋力:将棋倶楽部24の5級以上(実戦派は2級以上)
阪田大吉の満足度:70%



著者の勝浦修九段は、中原誠十六世名人や米長邦雄永世棋聖と同世代の棋士で、A級に通算7期在籍、タイトル戦登場2回の実績を持つ棋士です。弟子に森内俊之九段がいます。実戦的ですっきりした手順を好む詰将棋作家でもあります。

さて、この本はサンケイスポーツ新聞の「詰め碁・将棋道場」に掲載された詰将棋に新作を加えた問題集で、5手詰め40問、7手詰め80問、9手詰め80問が収録されています。

問題図は確かに実戦形が多かったです。問題図の大半が(1~3筋)×(1~3段目)の範囲に玉が配置されており、入玉形はなかったです。それから、まえがきに書かれていましたが、使用駒は盤面9枚以内、持ち駒は3枚以内を意識して作られているそうです。

その難易度ですが、実際に私が全問を解いてみた結果は下記の通りです。

平均考慮時間1

全体的にみると、普通な5手詰め、比較的簡単な7手詰め、比較的難しい9手詰めという感じでした。

7手詰めと9手詰めの難易度の差は、通常のものよりもギャップを感じました。

実は3ヶ月以上前にこの本を読み始め、5手詰め、7手詰めは「おー、心地よい感じの難易度で楽勝、楽勝」という感じで「すぐに書評も書ける」と思っていたのですが、9手詰めの8問目になる第128問から苦戦がはじまりました。たまたま難しかったのかなと思い、第129問、第130問と解いたのですが、「全てを解き終えるのは簡単な作業ではない」と悟り、それから2ヶ月ほど解くのを中断していた次第です。そして、最近1ヶ月間で1日2~3問ずつ解き、第200問まで完走しました。

9手詰めでどのくらい苦戦したかを表にしてみました。

平均考慮時間2

この本の目安でいくと、私は1級くらいの棋力になりそうです^^;
「10分で初段」以上の難度の目安になっている問題はかなり難しいものが多く、「10分で二段」の目安になっているものはめちゃめちゃ難しかったです。「10分で二段」の問題で不正解だったものは、どれも30分ほど考えてもわかりませんでした。第186問は著者の勝浦先生も解説で「難問」と自負しているほどです。

それから、自分で詰将棋を作るようになって感じたのですが、よくまあ、こんなおもしろい詰み筋が思い浮かぶもので、さすがプロです。

ところで、この本の対象棋力を聞かれると、やや悩みます。5手詰、7手詰は、将棋倶楽部24で7級(一般の初段?)くらいあれば楽しめると思いますが、9手詰は再三述べましたように、将棋倶楽部24で初段(一般の三段?)の私にとってしんどかったです。強くなるにはこのくらいの難度がちょうどいいのかなとも思いました。ですから、実戦派なら将棋倶楽部24の2級(一般の二段?)くらいないと難しくて解くのがつらくなってくるかもしれません。1問につき30分以上考えることが全く苦にならない方は、将棋倶楽部24の5級(一般の初段?)くらいの方でもチャレンジしてみてもいいかもしれません。「詰将棋が好きだ!」という方の場合、対象棋力の下限は、私にはわかりません^^;
一応、将棋倶楽部24の5級(一般の初段?)からとしましたが、詰将棋をあまり解かない人の場合は、将棋倶楽部24の2級(一般の二段?)くらいからでないかと思います。

最後にこんなにおもしろい問題が200問で1000円(税抜き)というのは、とても安いです。しかし、7手詰めと9手詰めの難度のギャップを考慮すると、私の満足度は70%とさせて頂きました。
(※ 私は一冊の本の中に難度の違うものが入っていることを好まなかったりします。)

Comments 2

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 bokujinsei  
No title

勝浦さんの、他の道場の感想はどうですか?

2011/11/22 (Tue) 19:42 | EDIT | REPLY |   
阪田大吉  
Re: No title

他のはまだ読んでいません。
サイドバーに検索窓がありますので、それを利用すると便利ですよ^^

2011/11/23 (Wed) 11:56 | EDIT | REPLY |   

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