対象棋力:将棋倶楽部24の10級以上
阪田の満足度:★★



内容は小林健二九段の棋譜から局面を抜粋した、中・終盤の次の一手問題集で、「振り飛車」40題・「矢倉」40題・「奇襲・その他」20題の合計100題。

巻頭に正解数に応じた棋力判定表があり、誰もが有段以上を目指して頑張ると思うのですが、第1問でいきなり出鼻をくじかれるかもしれません。(私がそうでした)

難しいと言いますか、普通の段級位認定問題のような「あっ、答えはこれだ!」といった明快さに欠ける問題が多いのです。

ですから、解答解説を見ても何故自分の答えが駄目なのか納得できないと言いますか、もやもやした感覚が残ることも多々ありました。

将棋ソフト激指14で確認してみると、正解とは別の手を最善手と示すことが多々あり、自分の答えが本に書かれてある正解とは違うたびに激指で確認しました。

結局、私の正解数は100問中56問で「1~3級」ということでしたが、プロでも簡単には勝てない激指14七段+に解かせたところ67問正解で、そんなすごい代物でさえ「1~3級」でした。ちなみに激指はマイナビの段位認定問題だとほぼ全問正解します。

そんな感じなので、不完全作の詰将棋や必死問題を解いている時と同じような感覚になるのは否めません。あと、25年前の本なので局面の形も古いです。

次の一手「中・終盤の攻防」 解答結果

もちろん良い点もあります。問題にするのが難しい中盤の評価値互角付近のものをたくさん扱っていて、そういう幾つか選択肢がありそうな局面で、プロがどう考えるのかを知ることが出来るのは随分参考になります。

また、最後の20問は奇襲系を扱っていて、その対策を確認できることは素直におもしろいと思える部分でした。


次の一手問題集と言うよりも、次の一手形式で学ぶプロの考え方、という感じの本です。

ですが、やっぱり本のタイトルに「次の一手」と銘打って、巻頭には棋力判定表を設け、それでいて有段者に並大抵のことでは有段判定を出さない流れは、「うーん」と口がへ文字になったのが正直な感想。
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