難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆
満足度:★★★★☆
内容
実戦で現れる囲いがたっぷり詰まった問題集。オール7手詰め202問。
構成
1ページ2題。ヒント無し。めくって次のページに解答解説。
書評
このブログに訪問されている方のこの本への感心はとても高かったようで、その発売予定を紹介した記事は、このブログで一時期アクセス数ダントツナンバーワン記事でした。詰将棋の本としては異例の注目度でした。
実際に読んだ感想として、囲い形・実戦形がオンパレードの7手詰めの入門書としてはこの上なく最適で、期待通りの傑作でした。
私が1題に要した平均時間と正解率は次の通り。
棋力 →将棋倶楽部24の初段
項目 | 問題数 | 平均時間 | 正解率 |
---|---|---|---|
7手詰 | 202問 | 1分42秒 | 97.0% |
7手詰めのわりに簡単です。私が要した平均時間は、「5手詰ハンドブック」の時と同程度でした。
この本の最大のポイントは、「ほとんどの問題図が囲いを意識した形」「全て7手詰め」ではないでしょうか。矢倉、美濃、銀冠、穴熊、舟囲い、横歩取り系、雁木、カニ囲い、金無双、早囲い、右玉といった形ばかりが出題されているので、解いていてかなりおもしろかったです。居玉がテーマになっている問題図が複数あったりして最高でした。
それから、この本のコンセプトは「捨て駒」かと思うくらい、「捨て駒」で解決する問題が多かったです。その意味でも詰将棋力をつけるには最適と言えます。(※捨て駒は詰将棋の基本)
全体的には、手順に芸術的価値があったとは思いませんが、将棋ファンなら誰もが解きたくなるような形で大衆性は激高だと思います。
5手詰ハンドブックを卒業して、7手詰を始めたいという人には、特にお勧めしたい一冊。7手詰の入門書としては最適です。
目次
はじめに
7手詰(202問)
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