7手詰将棋(書評) - 将棋のブログ

7手詰将棋(書評)

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対象棋力:将棋倶楽部24の10級以上
阪田大吉の満足度:80%


高橋道雄九段の詰将棋と言えば、成美堂から出ている囲い形の詰将棋集がかなり有名です。ただ、その本(3冊ある)は、明らかに有段者向けの長手数の問題が多く、私の棋力では20分、30分と考える問題が連発し、読み上げるのには一大決心が必要とされます。問題図は囲い形で、もっと簡単なものはないだろうかと思っていたら・・。

昨年、創元社から高橋九段作の「5手詰将棋」という本が発売されました。問題図は多くの将棋ファンが解きたくなる実戦形・囲い形のオンパレードで、難易度も低く、5手詰めの入門書としてはこの上がないくらいの最高の一冊でした。(しかし、私には簡単過ぎでした^^;)

ところが今年の9月に今度は、「7手詰将棋」の発売が決まりました。これまでの流れから判断すると、「囲い形」がテーマで、簡単な7手詰め集なのだろうか?これは買いだー、と期待が高まりました。そう思っていたのは私だけではなかったようです。このブログに訪問されている方の「7手詰将棋」への感心はとても高かったようで、その発売予定を紹介した記事は、このブログで一時期アクセス数ダントツナンバーワン記事でした。詰将棋の本としては異例の注目率です。

そして、実際に読んだ感想として、囲い形・実戦形がオンパレードの7手詰めの入門書としてはこの上なく最適で、期待通りの傑作でした!

将棋倶楽部24で初段で指している私の解答結果は以下の通りです。

7手詰将棋書評

1問あたり1分43秒で解けたということは、「5手詰ハンドブック」と同レベルの難度だということになります。私は、通常の7手詰めには平均3分ちょっとかかりますので、つまり、7手詰めのわりに簡単だと言えます。

補足しておきますと、当たり前ですが全ての問題を1分43秒で解けたわけではなく、30秒とかからずに解けたものがたくさんあった反面、10分以上かかったものもいくつかありました。

具体的には、1分以下で正解できたものが約半数の98問、10分以上かかったものが4つ(35、53、68、149)です。特に第68問は難しかったです。

また、間違えた問題が、60、63、128、135、173、184の6問です。言い訳すると、解き急いたためのケアレスミスで、それらが難しかったわけではありません。


この本の最大のポイントは、「ほとんどの問題図が囲いを意識した形」「全て7手詰め」ではないでしょうか。矢倉、美濃、銀冠、穴熊、舟囲い、横歩取り系、雁木、カニ囲い、金無双、早囲い、右玉といった形ばかりが出題されているので、解いていてかなりおもしろかったです。居玉がテーマになっている問題図が複数あったりして最高でした。

それから、この本のコンセプトは「捨て駒」か?と思うくらい、「捨て駒」で解決する問題が多かったです。その意味でも詰将棋力をつけるには最適と言えます。
私の見立て、棋力向上を目的に読むのであれば、将棋倶楽部24の10級~5級くらいの方が最適だと思いました。また、7手詰めの入門書としても使う場合もイチオシの一冊です。

一方、4級~初段くらいの方なら、棋力向上にはならずとも、暇つぶしとしては、充分楽しめると思います。問題図が実戦で出てくるかどうかは別にして、解きたくなる形ばかりなのです。

駒余り同手数変化や早詰めが含まれる問題が多く、詰将棋ファンの目から見た芸術的価値は低いと思いますが、将棋ファンなら誰もが解きたくなるような大衆性は激高です。私が言えることは、将棋倶楽部24の初段以下の棋力の方ならば、買って損のない一冊だと思います。

満足度が80%にとどまったのは、私にとってはやや簡単だったからです。
将棋倶楽部24で5級~10級くらいの棋力の方が読めば、もっと満足度は上がることが予想されます。

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