棋力と使用時間の関係

その他
以前から私の中では、初心者は目移りした手をパッパと指し、将棋倶楽部24の高段は時間ギリギリまで考えるという印象がありました。

棋力と使用時間には関連性があるのかどうか、調べてみました。


将棋倶楽部24の各段級で200局以上を指し且つ早指しをやっている50人をランダムで選び、反則局・判定局・時間切れ局を除くランダムで選んだ対局から、その使用時間を抜き出し、平均値を出してみました。(←忍耐力と時間を必要とする作業)

棋力と使用時間

まとめたのが上の表ですが、棋力が上がるにつれて、微弱に一手の考慮時間が長くなる傾向があると、言えないこともありません。

「微弱」ですが、13級と八段では1手5秒、1局だと8分くらい違う計算になり、結構差があります。


なお、棋力が下がるにつれて、15分対局の割合が増えることも付け加えておきます。

それから、八段については5~6日前に調査したのですが、200局以上指していた人は211人で、そのうちこの1ヶ月間で対局していたのは29人だけでした。


おもしろいデータだと思いますが、如何でしょうか?




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コメント
  • Re:
    2016/08/26 15:55
    まさに私がこれから書こうと思っていた内容とシンクロするものが多かったです。他の方も似た状況があることや結論が同じであることを知ることができました。

    「ひとつの対局方式だけでなく、色々な時間で指さなきゃいけない」という部分は、私は気付かなかったことで参考になりました。
  • No title
    2016/08/25 23:44
    いつも記事を楽しみに読ませていただいております。これだけのデータを取るのはさぞや物凄い労力だったことでしょう。お疲れ様です。

    出てきた結果もたいへん興味深いです。自分の体験に照らして、非常に納得できました。私は24を始めて最初50局で1550くらいでしたが、その後の3ヶ月で1200を切るところまで下がってしまいました。さらにその後3ヶ月で1600まで回復したのですが、戦法やトレーニング法の工夫だけでなく最も大きな要因は即指しをやめたことだと感じています。特に負けたりミスしてカッカしてるときは衝動的に指してしまいがちです。冷静なつもりの時でも、後で検討してみると手拍子で指したときに「もっといい手」を逃していることは多いですもんね。

    ただ、即指しをやめてじっくり考えるクセをつけた副作用というか、切れ負け勝負に弱くなり、ウォーズやクエストでは、時間切れ負けや、時間切迫による終盤でのミスで逆転負けということがとても多いです。また、考えすぎて直感の一手を指さなかったがために失敗、というケースも出てきました。純粋に読みにふけっている間はいいとして、時間をかけることで、安全にとかラクにとか様々な雑念が入ってきたり、素直さや勢いを殺してしまう場合もあり実戦は難しいですね。

    よく、上達には早指しばかりではダメで、長い時間の将棋でしっかり考えなさいという意見は聞くし、強い人は、ネット対局だけでなく、道場や研究会やらVSやらで長い時間の将棋もしっかり指しているはず。でも番数をこなすには短時間のほうがいい。最近は、ひとつの対局方式だけでなく、色々な時間で指さなきゃいけないなあと思っています。

    長文失礼しました。
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