対象棋力:将棋倶楽部24の3級以上

阪田の満足度:★★★★



沼七段の実戦図を使い、次の一手形式で囲いの崩し方を解説した内容。

一つの局面からはじまって、次はどう指すのかという感じで、2~5題の局面を考えて攻略していきます。一問一答形式で、問題図の下には方針をナビゲートするヒントが書かれてあります。

構成は後から発売された「羽生善治の終盤術」の3巻と似てます。本書は1ページ1題で、本を逆さまにひっくり返すことはありません。そこが大きな違い。

美濃、矢倉、穴熊に分けられた構成は非常に良いです。

なお、表紙に次の一手問題集と書かれていますが、驚愕の一手を探すものではなく、正解は飽くまでも人間にわかりやすい囲い崩しの手順です。

コンピュータからは学ぶことができない、プロだからこそ教えられる囲い崩しの手筋が、幾つも書かれてあります。

なお、アマゾンレビューを見ると、まるでやさしい内容のように書かれている方もいらっしゃいましたが、決してやさしくはないです。

やさしい問題も時々ありますが、プロの実戦図における、プロが実際に指した手順を当てるわけなので、ヒントはあっても普通に難しいです。難易度は「羽生善治の終盤術」と変わりません。(私が正解できたのは全101問中49問)

寄せの手筋を一通り知っている人が、実戦図を使って練習するのに良い問題集だと思います。初段以上向けではないでしょうか。

最近、昭和の本ばかりを読んでいたためか、久しぶりに良書を読んだ、そんな気がしました。

(レビュアーの棋力:将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の三段)


<目次>
美濃崩し(第1問~第38問)
矢倉崩し(第39問~第81問)
穴熊崩し(第82問~第101問)
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