対象棋力:将棋倶楽部24の10級以上
阪田の満足度:★★★★



内容は終盤(攻撃)、終盤(守備)、序盤、中盤における、考え方や手筋を全25の極意に分けて紹介したもの。攻撃や守備というのは、つまり寄せや受け(凌ぎ)のこと。

タイトルは「ネット将棋攻略!早指しの極意」ですが、「早指し」や「ネット将棋」に限定した内容は、そんなに多くはないです。多くは終盤の手筋や、序・中盤の考え方が解説されていました。

特に前半部分は即効性の高い終盤の手筋が多いため、とても良い確認になり、新たな発見も多く、何度か繰り返して読めば、勿論ネット将棋でのレート上昇も少なからず期待できると思います。

ところで、後半の序盤と中盤の極意のタイトルは、実戦に役立ちそうなものも多いのですが、その例題は相居飛車の局面を使って解説したものも多く、振り飛車の私が読んでも局面を把握するのに忙しく、すぐに何の話をしているのかを忘れてしまい、記憶にもあまり残らなかったというのが正直な感想。

後半は振り飛車しか指さない人と、居飛車をそれなりに指せる人では評価が分かれるところだと思います。(居飛車ならある程度定跡形で指せるという人が読めば、得るものも多いかもしれません)

それでも桂馬に対する考え方には私にとって目からウロコの話があったり、角換わり腰掛銀の仕掛けではなぜ歩をバリバリ突き捨てるのかの謎が解けたのも事実で、読む人によってはおもしろい知識も結構ありそうな気はします。

問題を解いて手筋を覚えるという形式ではなく、図面よりも先に解説が目に入ってくるレイアウトになっているため、基本的には手筋や序盤・中盤・終盤の考え方を確認する意味で読むのが、最も効果がありそうな気がしました。

つまり、将棋倶楽部24の10級くらいの人でも読める内容ですが、読んだ後により多くの効果を期待できるのは3~4級以上の人だと思います。

私にとっては、前半135ページまでは良書でした。後半も例題で対抗形を扱っている時は、結構おもしろかったです。

(レビュアーの棋力:将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の三段)



<目次>
序 章 早指しの極意 三つのポイント(P7~)
第1章 早指しの極意 終盤・攻撃編(P11~)
第2章 早指しの極意 終盤・守備編(P93~)
第3章 早指しの極意 序盤編(P137~)
第4章 早指しの極意 中盤編(P179~P219)

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