対象棋力:将棋倶楽部24の10級~
阪田の満足度:★★★★★


石田流の本筋及び変化手順を次の一手形式で解説した本です。

著者の戸辺七段は有名な振り飛車党の棋士で、その石田流、相振り飛車、ゴキゲンは特に有名。

本の構成は右ページだけを読み進めて行くのですが、上3分の1が前頁の解答解説、下3分の2が次の一手問題で、最後まで読んだら本を逆さまにひっくり返し、再び右のページだけを読み進める浅川書房得意の指しこなすシリーズ。

第1章「棒金」、第2章「袖飛車」、第3章「早石田」、第4章「4手目角交換」と、居飛車側の有力な急戦に対する石田流の捌き方及び考え方が解説されてあります。
(※早石田は出だしは升田式で、7七桂ではなく7七銀の現代流がメイン)

棒金対策や早石田は、激指14の二段や三段に通用する手順が書かれてありました。

袖飛車対策や4手目角交換対策は、ほとんどが定跡化されていない形かもしれませんが、破壊力抜群且つ実戦で役立ちそうな石田流の手筋がたくさん紹介されてあります。

基本的に、このシリーズは局面の最善手を自分で考えた後に、答え合わせをするので、理解が深まりやすいです。

私はこの本を読んで、居飛車の狙いが何であり、どのような形にはしていけないのか、そして、どのように対処すべきかがよくわかりましたした。

特に▲7七銀型を説いた第3章「早石田」を読んだことで、ようやく石田流で主導権を持って戦えるようになりました。

なお、第3章と第4章のタイトルは全く違うのですが、形は類似しており、流行りの▲5五銀型の石田流を指すにあたって、とても良い練習問題になりました。

定跡手順も幾らか書かれているのですが、それを学ぶというよりも、石田流の捌き方や考え方、加えて石田流特有の手筋を学ぶ本だと思います。

私が読んだ石田流の本の中では、この本が一番のおすすめです。


(レビュアーの棋力:将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の3段)



<目次>
第1章 棒金(P1~)
第2章 袖飛車急戦(P65~)
第3章 早石田(P124~)
第4章 4手目角交換(P194~P244)
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