詰将棋ノススメ(後編) -改訂版

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新 刊

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前回の続きです。いよいよ巷で言うところのアマ初段レベルになってまいりました!

詰将棋を解く際の私の持論ですが、「9手詰めを解くのが苦にならない人」そういう域に達している人は初段の棋力があるかもしれません。
 
ただし1時間以上考えても答えが出ないのに「苦にならない」と頑張る我慢強い方は上の仮説の範疇に入りませんことをご了承ください^^;

詰将棋のススメ

参考までに私は将棋倶楽部24で3級の頃、7手詰めを解くのが苦になっていました(>_<)


<ステージ5:将棋倶楽部24の6級前後>
5手詰ハンドブック〈2〉7手詰将棋 (将棋パワーアップシリーズ)将棋倶楽部24の6~7級になってきた、そういう方は5手詰をすらすら解けるようになれば終盤力での切れ味に差がつき、タブ越えも間近です。

5手詰めと言えば「5手詰ハンドブック」。まず、緑の表紙の「2」の方から入って下さい!赤い表紙の「1」が名作なのですが、「2」の方がやさしいというのは知る人ぞ知る有名な話なのです。

「2」を卒業して「1」を解くことをお勧めします。 (※「1」も「2」も日本将棋連盟から発売された旧版)


そして簡単な7手詰にチャレンジしてみるのも良いでしょう。7手詰めの入門書としておすすめなのが「7手詰将棋」です。簡単かつ囲い形にこだわった問題図はおすすめです。

<ステージ6:将棋倶楽部24の4~5級>
道場初段、将棋倶楽部24で4~5級くらいの棋力の方にお勧めしたいのが有名な「5手詰ハンドブック」です。5手詰めなのですが、結構難しいです。
 
「いちばんやさしい7手からの詰将棋」といった手数は長くとも比較的簡単な問題集に挑戦してみるのも良いかもしれません。7手以上先の局面を頭の中に描く訓練ができます。
5手詰ハンドブックいちばんやさしい7手からの詰将棋―長手詰めでもラクラク解いて棋力をUP!

このレベルで、まだ「7手詰将棋」を解いてない方はチャレンジしておくことをおすすめします。


<ステージ7:将棋倶楽部24の2~3級>
実戦の詰将棋 初段120題 (ポケット版・将棋シリーズ)超実戦 駒を取る詰将棋―敵の駒を取ってトドメに使う新しい型の詰将棋将棋倶楽部24で2~3級くらいの棋力の方には「実戦の詰将棋 初段120題」「九級から一級までの詰将棋」の成美堂出版から出ている二冊がマッチしそうです。 
「超実戦 駒を取る詰将棋」「超実戦 駒を取る詰将棋 入段編」の二冊を解いてみるのもいいかもしれません。難易度が違いますので、3級になったら前者を、2級になったら後者をといった感じがベターでしょう。 

順番としては「実戦の詰将棋 初段120題」と「超実戦 駒を取る詰将棋」はどちらが先でも問題はなく、次に「超実戦 駒を取る詰将棋 入段編」、そして最後に「九級から一級までの詰将棋」です。


このステージまで来た方は充分強いので、少々長くて難しい問題にもめげずにがんばって下さい!

<ステージ8:将棋倶楽部24の1級~初段>
将棋倶楽部24で1級~初段という方は私と同じくらいの棋力です。

私が解き終わった後、強くなった実感があった問題集は「強くなる!初段の「実戦」詰将棋150題」です。解き終えた後に充実感を味わうことができました。その分、読破への道のりは険しいです。

「羽生流で上達!新しい詰将棋 初段150題」や、大内先生の「実戦・詰将棋を楽しむ―頭の体操」も解いておきたいところ。
 
強くなる!初段の「実戦」詰将棋150題実戦・詰将棋を楽しむ―頭の体操

簡単な問題も難しい問題もランダムに入っている7手詰集「のびのびしみじみ7手詰」を解き終え、もう7手詰めは怖くなくなりました。

<ステージ9:将棋倶楽部24の二段>
高橋道雄の囲い別詰将棋初段・二段・三段―将棋強くなる新詰将棋200題―実戦型上達詰手筋 (将棋シリーズ)将棋倶楽部24で二段以上の方にピッタリの本は・・。わかりません。私がまだその域に達していないからです(>_<)
 
私は成美堂出版の高橋先生の「初段・二段・三段」シリーズと、梧桐書院の「原田詰将棋」シリーズにチャレンジしたいと考えています。どちらも一番簡単な本にはチャレンジし書評も書いたのですが、しんどかったです(^^)。

しかし一応解き終えることはできましたし、その二つのシリーズは有段者の間では評判良さそうなので、解くしかないと思っています。
 


さて、この記事の原型は10ヶ月前に「将棋の棋書レビュー」で掲載した記事ですが、その間私の棋力は停滞しています。これもひとえに<ステージ9>を実行しなかったからだというオチが、まるで作ったかのように用意されておりました(>_<)

早急に<ステージ9>を実行していきたいと思います^^;;

3回にわたり書き綴った「詰将棋ノススメ」が、読んで頂いた方の棋力向上のきっかけになれば幸いです。

ご意見・ご感想をお待ちしています(^^)!

<関連記事>
詰将棋ノススメ(前編) - 改訂版
詰将棋のススメ(中編)-改訂版
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コメント
  • Re: just fit!
    2010/11/28 17:23
    habu-magicさん、こんにちわ^^
    森内先生監修の「実戦の詰将棋初段120題」は、
    読んだ後に「3~4級の頃、この本に出会っていれば」と
    思った本でした^^
    そして、同じく森内先生監修の「初段の[実戦]詰将棋150」は、
    後半はかなり難しいことを伝えておきます^^;
    24で1級の頃めげずに解き進めているうちに、
    「強くなるためにはこのくらい苦労しないといけないんだろうなあ」
    と悟りでも開いた心境があったことを付け加えておきます^^;;
    確か、それからすぐに初段になりました!
    あと、大山先生の本も読んで書評も書いているのですが、
    その本は受けに好手がある大山先生らしい問題が多く、
    手数の割りに難しく、ステージ8以上のレベルだと思います^^

    「棋聖 天野宗歩手合集」も持っていましたか!
    その本は、まだ、9局目を並べている途中ですが、
    天才の指し手を有名プロの解説付で堪能できる最高の良書だと思います^^
  • Re: No title
    2010/11/28 17:01
    SwallowDragonさん、5手詰ハンドブックは名作ですね^^
    特にあの赤の表紙が好評で、後続の3手詰ハンドブック、
    5手詰ハンドブック2と続きました。
    あの赤い表紙は、意外に難しいというのは評判で、
    ぼくも3~4級の頃、50~60問解いたところで、
    挫折した過去があります^^
    がんばって完走すると、きっと棋力が向上すると思いますよ^^
  • just fit!
    2010/11/28 07:14
    大吉さん、おはようございます。
    今日は、just fitです!
    ちょうど、昨日、ステージ7の森内九段の本を
    解いてまして、これは結構解けました。
    (正解率80%超え)
    そして、ステージ8の大内九段の本もやってました。
    こちらは、9、11手詰め以降、give up連発でした。
    (ちなみに、ステージ8の森内九段の本はまだ持ってません。)

    ということで、ちょうど、ステージ7.5くらいです。
    それにしても、偶然ですが、昨日は将棋リハビリに
    5手詰め(高橋九段)→実戦の詰め将棋(森内)→頭の体操実戦(大内)
    とガンガン解いた本のうち、2冊が紹介されました!

    ちなみに、今日は、
    大山15世の”実戦に役立つ詰将棋” ←昭和59年の本
    やりつつハンゲームやってます。
    最近始めてまだ棋士見習いでしたが、勝率80%以上なので、
    もうちょっといけそうです。
    ここでハンゲーム聞いて(見て)始めたのですが、
    24よりは気楽な雰囲気のような気がします。


    ##あと、天野宗歩手合集も並べていますが、これは
    面白いですね。羽生-谷川100番勝負より、
    アマは楽しい(派手な手が気持ち良い)と思います。
  • No title
    2010/11/27 22:55
    5手詰めハンド・・・
    今はあの棋書はないとなると悲しいですね。(売ってないとなると)
    しかし、今ちょうど6級なので5手ハンドを解きます。

    まだ16~20題程度しかといてませんが、結構6級でもいけますね。
    あまく見てましたが、結構厳しい。

    余談ですが、最初のあの歩が並んだ詰め将棋は古典作で、有名ですよね。
    最初解くとき、あの角捨てには驚きました。
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