棋聖 天野宗歩手合集 内藤國雄 著

将棋の本 書評

まだ2割ほどしか読んでいないので総評を書く事はできませんが、私の満足度はすでに100%を超えています。

また、短期間のうちに一気に読んでしまえるような安っぽい内容でもありません。

構成は最初の117局に解説が付けられています。

1局に2~3ページが割り当てられ、最初に「棋譜」、その「棋譜」の中の指し手のうち20手前後に印が付けられており、以降のページにその印の手の解説が簡潔に書かれてあります。そして一つの対局にひとつずつ途中図が付けられています。

それが最初の117局で、稀に対局の背景等々が書かれていることもありますが、ほとんどが指し手の簡潔な解説ばかりです。

簡単な解説なのですが、それが有ると無いでは大違いで、その解説を読めば私でも一局の流れがなんとなくわかります。

それから「補遺」と題して43局が収められているのですが、こちらの方は棋譜とその棋譜の所々に「好手」「悪手」等の印が付いているだけで解説はなしです。

また全収録局のうち平手は43局で他は全て駒落ちです。

もともと江戸時代の棋譜なので平手の序盤の形を覚えるための本ではなく、天野宗歩の素晴らしい指し手を味わう本なので私にとっては駒落ち云々はどうでも良いことでした。
むしろこんな強い人の駒落ちを見ることができるのは私にとっては良いことでした。

対象棋力はどのくらいかは判断できませんが、他人の将棋を観るのが好きな人ならばマッチする確率は高そうです。

もし私に無人島へ盤駒と一冊の将棋の本しか持っていくことが許されない状況が起こったとしたら、迷わず「棋聖天野宗歩手合集」を選ぶことでしょう。

あとこの本の初版が平成4年9月であり、発売からすでに20年経っていることも記しておきます。


※この記事は本全体の書評を構築している段階のいわば作りかけです。完成は数年先になりそうです。ただし本に対する評価が変わらないことは断言できます。

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<目 次>
平手局(三十五局)
香落局(四十二局)
角落局(十三局)
飛落局(十一局)
飛香落局(四局)
二枚落(一局)
四枚落(一局)
補遺(全四十三局)
次の一手(全百題)

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