将棋1手詰入門ドリル(書評)

詰将棋の本

難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

内容
部分図の1手詰が全160題と、40枚の駒全てを使った実戦図の1手詰が全120題を収録。


構成
1ページ2題。ヒント無し。めくって次のページに解答解説。


書評
「ごくごく当たり前の1手詰がたくさん載っている問題集」をコンセプトに作られた初心者のための1手詰集です。

「頭金」「腹金」「肩銀」「吊るし桂」等の1手だけで詰み上がる問題が満載で、初心者の方は自力で正解手を見つける喜びを知ることができるでしょう。

この本の面白さを引き立てているのが、後半の「実戦形1手詰」です。

40枚の駒を全て使い、従来の詰将棋の枠にとらわれない駒余りのある詰将棋なのですが、これは非常におもしろくて素晴らしいです。

私が1題に要した平均時間と正解率を章ごとにまとめてみました。

棋力→将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の四段

項目問題数平均時間正解率
部分図160問2秒100.0%
実戦図120問11秒99.2%
TOTAL280問7秒99.6%

※この表の時間等は2019年12月8日に計測したものです。

目移りした手を答えていたら、自玉に王手が掛かっていることを見落とし、1問間違えてしまいました。以降、自玉に王手が掛からないことを確認しながら解いたので、少しばかり時間が掛かった次第。

実戦形1手詰はどの駒で王手するかに選択肢が多く、正確な読みと盤面全体を眺める訓練を兼ね備えた素晴らしい問題だと思います。

この本を読むことで、初心者の方は必ず「詰みの形」を覚え、正解手を指すための「読み」の力と、そして盤面全体を見る注意力が養われることは間違いないと思います。

駒の動かし方はとりあえず覚えたという方や、将棋入門書は買ったけど実戦経験がほとんどないという方にはお勧めの一冊です。この本が初心者脱出への棋力アップを促してくれるでしょう。

※前半160題は超初心者向き、後半120題は初心者向き


目次
はじめに
1手詰(部分図160題)
1手詰(実戦形120題)
あとがき  
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