第49期新人王戦決勝三番勝負第1局の感想 - 将棋のブログ

第49期新人王戦決勝三番勝負第1局の感想

0 Comments
10月10日に第49期新人王戦決勝三番勝負第1局(藤井聡太七段vs出口若武三段)が行われ、112手で藤井聡太七段が勝利しました。

第2局は10月17日(水)に関西将棋会館で行われます。

棋譜:第49期新人王戦決勝三番勝負 第1局(日本将棋連盟)

昼食:両対局者の昼食(新人王戦中継ブログ)

談話:終局直後(新人王戦中継ブログ)


<感想>
新人王戦49年の歴史で、おそらくは最も注目されている三番勝負。

平日の昼間に行われているのに、AbemaTVの視聴者数は600K(約60万)を超えていました。

いや、実は過去には羽生五段vs森内四段(1988年)という、泣いて喜ぶ将棋ファンも居そうなスゴイ組み合わせもありました。

しかし、上の「終局直後」のリンク先で見るとわかりますが、ビッグタイトルを奪取したのかというくらい、報道陣の数もすごいことになっていたのは事実。

さて、本局の戦型は出口三段が先手で相掛かり。

序盤は出口三段が押し気味でしたが、藤井七段の46手△3六歩打からの組み立てが素晴らしい順らしく、形勢は互角付近に戻り、両者の飛車角が暴れ出す、観ているだけでハラハラする展開に突入。

そして、82手では大盤解説の山崎八段が「あり得ない」旨を解説していた藤井七段の△4三同玉の顔面受けが指されると、続く84手ではその玉の頭を歩で守る△4四歩打がプロでさえ理解するのに時間が掛かった、この日一番の絶妙手。

一見、地味な手に見えるのですが(その手が指された瞬間は、「自分の身は自分で守れ」くらいの山崎八段による解説でした・笑)、これが再度の▲4三歩成を今度は△同金と取れることに加えて、盤上に香車も打った(88手△4六香打)局面になる、手順の妙と緻密な読みを駆使した、プロ(山崎八段と及川六段)もしきりに感心していた高等テクニック。

その絶妙手で流れが変わり、数手先、いつの間にか形勢は藤井七段勝勢。最後は先手玉が必至手順に入り、112手で藤井七段が勝利。

本局でも藤井七段は観る人を喜ばせる、素晴らしい強さでした。(解説も良かったのかもしれません)

それから、対局後のインタビューや現地の大盤解説会場での出口三段のさわやかな受け答えに、チャット欄でも是非プロになって欲しいとのコメントがたくさん見られました。私もそう思います。

第2局も全将棋ファン必見です。


<コンピュータの形勢判断>
第49期新人王戦第1局 形勢評価グラフ
※青色は激指定跡道場4七段+、赤色はぽんぽこ
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。

関連記事

Comments 0

There are no comments yet.

コメントを書く