第4期叡王戦本戦(渡辺棋王vs菅井七段)の感想 - 将棋のブログ

第4期叡王戦本戦(渡辺棋王vs菅井七段)の感想

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1月29日に行われた第4期叡王戦準決勝(渡辺明棋王vs菅井竜也七段)は、69手で菅井竜也七段が勝利しました。

菅井竜也七段は挑戦者決定三番勝負に進出。対戦相手は永瀬拓矢七段。

棋譜:渡辺 明 棋王 対 菅井 竜也 七段(niconico)


<トーナメント表>
第4期叡王戦本戦22


<感想>
戦型は菅井七段の先手中飛車で、後手の渡辺棋王は最近よく見る角道をしばらく開けない居飛車。

早々と飛車交換する展開になったのですが、菅井七段が飛車を打ちおろした場所に解説の中村太地七段はやや驚き。

▲6一飛ならば単純に金を取りに行く俗手でしたが、菅井七段が指した43手▲7一飛は読みの入った高度な妙手。

そこから数手進んだ局面は、飛車角銀桂を綺麗に捌き、居飛車の陣形を少しばかり乱した振り飛車の理想形。

その時、ぽんぽこの評価値は500ほど菅井七段に振れていて、渡辺棋王が50手△9九飛打と反撃の一手を指すや否や、さらにその評価値は1600台に爆上がりして、2100台まで上昇。

これは何かあるぞと大盤で検討されるも、見つけられなかったPonanza(電王盤)の手順▲4二銀~▲3一角~▲2五桂~▲7九歩!

▲2五桂までの手順は難しくないのですが、最後に▲7九歩と自陣に手を戻すところが解説の中村七段も見つけられなかった意表の一手。

夕食休憩後、対局が再開すると菅井七段はすぐに▲4二銀と着手。チャット欄は「おおお」と感動のチャットの洪水。

その後、パパーッと▲3一角~▲2五桂が指されると、問題の▲7九歩を指すのか否か、固唾をのんで見守っていたのですが、菅井七段はあっさりと▲7九歩を指し、チャット欄はまるで勝敗が決したかのように「あああ」とか「おおお」といったチャットの大洪水。

それが対局再開から2分の出来事で、そうなると大盤解説再開まであと18分、再開される前に対局が終わってしまうのではないかと、心配するチャットもチラホラ見られました。

解説は予定よりも5分早めに再開されたのですが、囲いの外に追いやられた後手玉に受ける術はなく、結局69手の短手数で菅井七段が勝利。19時5分頃のとても早い終了時刻。

渡辺棋王の連勝(15連勝)を止めた菅井七段。内容も完勝で、かなりインパクトのある一局だったように思います。

中盤の激しい展開や、▲4二銀から▲7九歩までの7手1組を実現していく時間は、全国の将棋ファンと共に盛り上がることが出来た、とても楽しい時間でした。


<コンピュータの形勢判断>
第4期叡王戦 渡辺棋王vs菅井七段 形勢評価グラフ
※青色はGPSfish、赤色はdolphin1
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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