第45期女流名人戦五番勝負第4局の感想 - 将棋のブログ

第45期女流名人戦五番勝負第4局の感想

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東京イメージ

2月18日に行われた第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第4局(里見香奈女流名人vs伊藤沙恵女流二段)は、87手で里見香奈女流名人が勝利しました。

五番勝負は里見女流名人が3勝1敗で防衛で10連覇。女流棋戦10連覇は、林葉直子さんが1990年に女流王将戦で達成して以来の女流棋戦史上最多タイの記録。

棋譜:第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負 第4局(日本将棋連盟)

昼食:昼食休憩(岡田美術館杯女流名人戦中継ブログ)

談話:終局直後(岡田美術館杯女流名人戦中継ブログ)


<感想>
戦型は先手の里見女流名人が初手▲56歩からの5筋位取り中飛車、後手の伊藤女流二段が居飛車穴熊。

25手で里見女流名人が▲65銀と早くも攻めの動きを見せたのがポイントのひとつ。

穴熊攻略は早い仕掛けが常套手段のひとつですが(松尾流などに組まれると勝てなくなる)、その組み立てに決定版のようなものはなく、そこからどのような攻防になるのか、中飛車を好きな者としてはとても興味深い中盤戦でした。

そして本譜は、里見女流名人が5筋と7筋を非常に巧く攻め、後手の飛車を封印しつつ、先手の飛車だけを成り込むことに成功。

その飛車が成り込んだ57手▲71飛成の局面は、負けなしの53と金も出来ていて、ツイッター解説(振り飛車党の古森四段)でもどうやら里見女流名人ペース。

以降は、先手の攻めが筋に入り、受けに長けている伊藤女流二段でも粘れない形となり、87手で里見女流名人の勝利。

里見女流名人の巧みな穴熊攻略の中盤戦術、中飛車ファンならば並べておきたい一局だと思います。53歩成をなかなか決めずに7筋を絡めていく指し方が、非常に参考になりました。

林葉直子さん以来、誰も出来なかった10連覇。本当に素晴らしい棋士です。


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