ソフト指しはバレている2

その他
新 刊

新 刊

極悪その1

以前、どっかのQ&Aのサイトを見てたら、「ソフト指しをやっているかどうかは、わかりますか?」の質問に対する回答に、このブログの記事のURLを載せていたまでは良いのですが、その回答の最後に「実際のところはわからないようです」と結論付けていたのを見て苦笑いしたことがあります。

自分に出来ないことや、自分が理解できないものは信じることが出来ない、そういうところでしょうか。実際に、わからないと思っている人も少なくないのでしょう。

ソフト指しにはソフト指しのパターンがあります。悩むべきところで悩まず、悩まなくていいところで時間を使う。要は、我々が1万局以上指してきた相手とは、時間の使い方が全く違うのです。指し手をソフトの盤面にも入力しながら指しているため、1手に5秒~10秒くらいの時間が必要なのだろうと思います。

そして、指し手は異常に正確で強い。その棋力とはかけ離れた好手順。


ソフト指しを見極める際は一致率も重要なのですが(○手から○手までとか、都合のいいように部分的に切り取ったものは一致率とは言わない)、むしろ、それとは別の角度から不審な点がボロボロ出てきます。


■ソフト指し発見【実戦編】

先日もソフト指しと思しき人と対局しました。

というか、最近はソフト指しが大繁殖していて、本当にいやになっています。

先日出会ったソフト指しというのは、将棋オンラインでのことでした。

その棋力は初段でした。


初手から時間が掛かり、数手進んだありふれた局面でも10~15秒を考える相手。(持ち時間10分、秒読み30秒)

その時点で「こいつは臭いな」と直感しました。

極悪その2

駒がぶつかる前に、簡単に馬を作らせる隙を見せた時は、「思い過ごしだったかな?」と一瞬だけそう思いました。

しかし、そこからは光速且つ、重厚なプロでも受けきれないようなゴツイ攻め。私が知っているソフトの攻め方とそっくり。

受け切れるはずはなく、あっという間にこっちは虫の息の必敗形で、向こうはゼット。

もはや考える必要もない局面なのに、相変わらず1手10~15秒を使う着手。

最後は並べ詰で簡単に詰むはずなのに、曲芸的な手順で、一瞬逃れたかと勘違いしたくらいの、高級な詰まし方。もちろん、ずっと1手10~15秒の着手。


こいつはさすがにソフトだろうと、棋譜をソフトで解析したら、BONANZA6と一致率94%。(一致しなかったのは前述の馬を作らせる手と、もう一手だけ)


次の日、そいつが他の誰かと指した棋譜が残っていたので、それも棋譜解析したところ、やっぱりdolphinとの一致率が91%(90%以上の確率100%!)。

そんな最強ソフトとほとんど変わらない手を早指しで指せるのに、棋力は初段。

ソフト指しの悪の所業は、対局履歴に残ります。将棋倶楽部24の対局だと、約1ヶ月ほど悪の所業は消えません。(将棋クエストは30局。将棋オンラインはPCからだと当日分しか調べられない模様)


ついでに、そいつのIDをグーグルで検索すると、出てくる出てくるソフト指し疑惑の数々。

さらに、そいつの将棋オンラインでのユーザー評価を見ると、たくさんの人が評価していたのですが、その評価の平均は★1個半。


そういうわけで、ソフト指しはバレています。発見は比較的容易です。

と、こんな善良な将棋ファンしか読まない場所で、それを書いても仕方がない気はしますけど。
関連記事
記事タイトルとURLをコピーする

コメント
コメント投稿

トラックバック