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将棋クエスト(10分切れ負け)の四段になりました。

将棋クエストの四段と言っても、3種類ありまして、少なくとも10分切れ負けと2分切れ負けの四段は全くの別物。(2切れの方は相手の時間切れを狙うゲーム)

それで、三段から四段になるまでに、将棋に対する取り組みについて、変化したこともありましたので、記憶が新しいうちにそれらについて書き残しておこうと思います。

三段になるまでのヒントは、以前書いた下の記事を読んでください。すごく評判良かったです。

記:将棋に強くなる方法


それでは、将棋クエストの四段になるヒント、スタート!



その1 奇襲戦法を編み出した
奇襲

いきなり奇襲かと思うかもしれませんが、早指しでの奇襲の威力は絶大。

奇襲戦法が何故、威力絶大なのかと言いますと、早い話、それを使う側はある程度の経験を持ち、時間を使うことなくパパッと指し進めることが出来ますが、使われた側は均衡を保つための一手を探すのに時間が掛かったり、ついには探すことが出来ずにあっという間に潰れ形に追い込まれるからです。

誰でも、アヒル(金開き)にやられた経験はあるでしょう。端攻めからの角取れよ攻撃、角をとってもすぐには打ち場所がない、例のあれ。

奇襲戦法というくらいですから、正確に受けられると奇襲している側が悪くなるのですが、その正確に受けるのが非常に難しい。

これがアヒルや鬼殺しなどの有名奇襲戦法だと、四~五段もあればある程度、対策も出来ているはずですが、誰も知らないような無名の奇襲戦法ならば、相手はその場で均衡を保つ手を考えるしかありません。そのため最低でも時間的優位が保証されるわけです。

私はある戦法で戦っている時に、奇襲の手順を偶然見つけました。BONANZA1.0(将棋倶楽部24で五段らしい)もある程度考えないと引っ掛かるほどの手順で、そこそこ使えます。

相手が最近の最強コンピュータだと、正確に対応されるため、指し進めているうちにその評価値は-500~-1000点くらいになるのですが、将棋クエストの四~五段が相手だと、5割は炸裂してます。

有名な七段の方でさえ、手が止まって焦っている様子でした。(対局後に調べたら、評価値+1000以上になっていた)

奇襲を使うことは、あまり褒められたことではないのですが、格上とマッチングされて、対局開始前から負けた気分になるくらいなら、とっておきの作戦を用意して、「来るなら、掛かって来んかー!」くらいの意気込みで居た方がマシな結果にはなると思います。

なお、自分よりも下位とやる場合は、奇襲など使わずとも高確率で勝てるので、作り立ての頃は下位を相手に練習もしていましたが、最近は封印しています。(単純に、使わない時の方が勝率が高い)





その2 時間の使い方は臨機応変に
砂時計

ケチな作戦ばかりが続くのですが、時間の使い方はかなり重要。

5分切れ負けには5分切れ負けの時間の使い方が、30秒将棋では30秒将棋の時間の使い方が、そして、10分切れ負けには10分切れ負けの有効な時間の使い方があります。

私が以前、調査したところによると、将棋倶楽部24の30秒将棋においては、二段以下のユーザーが1局で使用している時間は、平均5~8分程度です。

つまり、将棋クエスト10分で対局する場合は、将棋倶楽部24の30秒将棋の感覚で指していれば、7割以上の対局は問題ありません。

一方で、4分の1くらいの対局では消費時間の総時間が10分以上を超えてしまうという調査結果もありました。

単純に考えるならば、将棋倶楽部24の30秒将棋で慣らした人は、その10分を超えそうな、4分の1くらいの対局を少しでも勝ちに結び付けることが出来るか否か、そこに得点アップの鍵は隠されていることになります。

参考記事:棋力と使用時間の関係

例えば、相手の玉が詰んでいるのに時間切れで負けるなんてことはよくある話。理論的には、終盤で相手よりも時間を残していれば、そういう事故はなくなるでしょう。

なかなか理想的な展開で勝負を進めることは出来ないのですが、自分がどういう時間の使い方をしたならば、取りこぼしを少なく出来るのか、これは各自、1000局も2000局も指して、自分が最も勝ちやすい時間の使い方を体で覚えてもらう以外にありません。

少ない時間で会得できる技術的な方法もないわけではありません。これが極めてケチな方法になります。

有名なのは、こちらの方が分が悪く、且つ相手の残り時間が10秒とか切迫している場合、無駄な王手ラッシュで相手を時間切れに追い込む方法。これはクエスト産BOTの最もな得意技。誰もがやる技ですが、反面、恥ずかしい勝ち方であるのも事実。

他にも、玉を上に逃がして相手に時間を使わせるとか(上手く行けばトライで勝利)、最善手よりも難しそうな方向に逃げて、相手に時間を使わせる方法などありますが、いずれも勝ってる側がやる作戦ではありません。

なんにしても、切れ負けにおいては時間が切迫してくると将棋とは別のゲームになりがちですので、自分に合った時間の使い方や戦い方を身に着けること、それが重要です。



その3 悪い流れを断ち切る
悪い流れ

私は上記に述べた奇襲戦法を発明して以来、ずっと四段と互角に戦っていたのですが、長いこと四段にはなれませんでした。実際、マッチングされた四段の半数くらいは、私の方が点数も上でした。

1900台後半で安定していたのですが、1980点くらいまで行くと、どういうわけか仮レートでソフト指しや過少をやってる輩とマッチングされるのです。

対局中はこちらも相手がソフト指しだと確証を持てないので、なんかおかしいなと思いながらも、当然ながら全精力を注ぎ込んで戦います。

そして当然ながら、負かされます。そうなると、時間と体力とやる気を奪われます。点数を取り戻そうと、その状態ですぐに次の対戦をするものだから、今度は普通の人が相手でも負け、さらに次の対局にも負けてと、点数を急激に減らすことになります。

ボーダー付近の実力で四段になる場合は、運が明暗を分ける大きな要素になるのだろうと思います。これは、将棋に限らず、入試や何かの試験でも、ボーダー付近の人は運に左右されるのは誰でも知っていることでしょう。

ただ、私の場合は、ソフト指しとマッチングされるという、自然現象でないものが障害になっており、そこがかなりの厄介でした。

そういえば、四段昇段時は、仮レートともマッチングされましたが、彼らはソフトではなく人間でした(すごい強かったですけど)。ある意味、運も良かったんだと思います。

運の話だけをやっても、納得できない人も居るかもしれませんので、技術的な打開策も一つだけ。

仮レートのソフト指しや過少とマッチングされた場合は、熱くなって次の対局で点数を取り戻そうとする衝動を抑えて、将棋倶楽部24や別のネット将棋で気分転換するようにしてました。(その日はクエストはやめて、勝ちたいという気持ちは他で満たしていた)

そうすることで、将棋クエストでの点数の急降下を少しは抑えられていたのかもしれません。



その4 五段とのマッチングを喜ぶようになった
勇気

私が将棋クエストを始めたころは、四段以上というユーザーは極めて少なく、三段以下に勝ちまくって点数を伸ばし、四段以上が現れる時というのはリスクが高いボーナスチャンスという感じで、高確率で失敗していました。

当時は五段以上にソフト指しも多かったためか、勝てる気もしませんでした。

その後、将棋クエストで仕様変更(2200以上のユーザーは2切れでの高得点を求められるようになった)があり、ソフト指しが根城を高段から仮レートに変えることとなったのですが、今思うと、その頃から五段に一発が入るようになった気もします。

とにかく以前は、五段以上とマッチングされることは迷惑なことで、仮レートとマッチングされることは今ほど嫌なことではなかったのですが、今は逆で、きな臭い奴の確率激高の仮レートと対戦するくらいならば、人間の五段、六段と指した方が比べ物にならないくらいマシだという心境に変わりました。

誤解して欲しくないのは、仮レートを悪いと言ってるのではありません。私とマッチングされるレベルの仮レートには、仮レートを隠れ蓑にした不愉快な輩が多いのです。

ソフト指しと指すことは時間と体力の無駄でしかありませんが、人間の五段と指すことは、理解可能な戦い方の技術を見せてもらえるわけで、負けても得るものがあります。

これは、私の心境の変化というよりも、将棋クエスト内の環境の変化に依るところが大きいのかもしれませんが、なんにしても、自分よりも少しだけ強い五段とマッチングされることを、チャンスと思えるようになったことは事実。

昔から、自分よりも少しだけ強い相手と指すことは、将棋の有名な上達法で、私にとって、その少しだけ強い相手というのが将棋クエスト10分の五段なのです。

他のネット将棋だと、強い相手との勝負は避けられるのですが、将棋クエストはオートマッチングなので避けられません。

ひょんなところから、点数を奪われるピンチが、教えてもらえるチャンスに変わり、その前向きな姿勢が将棋上達に繋がって行きました。

そして、五段との対戦を喜ぶことが出来るようになってからは、対五段戦での勝率も上がりました。(1~2割だったのが今は3~4割)



その5 女流棋戦の棋譜から学ぶ
大盤解説2

前々から、棋譜並べや観戦が棋力向上に繋がるという話を聞いてはいましたが、本当にそうなのか疑問も少なくありませんでした。

そして、最近になって、将棋観戦による棋力向上の理屈が、私の中で解明されつつあります。

結論としては、自分の実戦となんら似通ってない将棋を並べたり、観戦しても、上達には繋がらないと思います。

例えば、角換わりや横歩取りなど相居飛車の将棋を並べたり、観戦したりしても、振り飛車の私にとっては、上達とはほとんど無縁と言っても過言ではありません。

また、ある程度の棋力がないと、プロがやってる将棋と似た局面は自分の実戦に出て来ないので、プロ将棋の観戦を自分の将棋の上達に繋げるためには、ある程度の棋力も必要なのだろうと思います。

級位同士の対局だと、こちらも相手も自分の力で最善手を模索している者同士なので、初手から数手進むと前例のない新局面になりがちです。

しかし、それらの新局面には大技がかかる欠陥がありがちで、何度も失敗を繰り返しながら、こちらも相手も有段の棋力に成長すると、隙の無い定跡形を体で覚え(定跡書でも覚え)、いつしか、30手くらいまではプロ将棋と似たような局面を指せるようになります。

それで、私の場合、どうも最近は、中飛車に構えると相手も同じような陣形(数パターンある)を築きだし、その陣形が良く出来ていて隙がなく、どう指したら良いのか困っているうちに、押さえ込まれることが多くなりました。

膠着状態になるパターン、劣勢になるパターンはわかっているのですが、避けることや、打開することが自分一人の力では困難になってきています。

それで、相居飛車の将棋を観戦していて、打開策が発見されたことはないのですが、女流棋戦を見ていると、ヒントがあるような気がしてきました。

なぜならば、女流棋戦は振り飛車だらけで、私が普段指している局面と似た局面の出現も少なくないからです。(男性プロの対局は相居飛車だらけ)

もちろん、私よりも遥かに強い人が指しているので、全く同じ局面にはならないし、真似できないような手順も多いのですが、少なくとも棋力が低かった頃よりも、指し手を観ることに対して、とてもおもしろいと思う感情があることは確か。

そして、女流棋戦のツートップは振り飛車党なので、振り飛車が有利になる手筋を頻繁に観ることが出来るのです。

棋譜を見る際は、振り飛車側の次の一手を予想しながら見るのが、最近のお気に入りの勉強法。

予想が外れた場合は、何故その手が駄目なのかを、将棋ソフト激指を使って確認しています。

女流棋戦のツートップの指しまわしは、終盤のみならず、序盤・中盤も素晴らしく巧みで、無理に動かず、模様を良くする指しまわしなどには感心します。そして、自分の指し方が及第点に満たっていないことを自覚する良い機会にもなっています。

とにかく、将棋観戦と棋力向上が結びついてきたことは、私の中での最もな大きな変化だったりします。


最近変わったことは、主に上の5点です。

10分切れ負けというルールにどう対応するか、ソフト指しによる被害を如何に少なく抑えるか、そちらの技術向上が顕著になり、棋力向上とは関係ない部分も多かった気もしますが、クエスト10分三段から四段に昇段する際に、そういう変化があったのも事実です。

駄文になりましたが、最後まで読んでくれた方の、棋力向上の一助になれば幸いです。


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