第69回NHK杯(髙﨑六段vs里見女流五冠)の感想 - 将棋のブログ

第69回NHK杯(髙﨑六段vs里見女流五冠)の感想

2 Comments
大盤解説

7月21日に第69回NHK杯1回戦(髙先一生六段vs里見香奈女流五冠)が放送されました。

棋譜:NHK将棋(公式サイト)
(※毎週、月曜日に更新されています)


<感想>
出場棋士の中で唯一人の女流棋士が登場する注目の一局。

そして、解説は羽生九段と超豪華版。

戦型は髙﨑六段が先手で相振り飛車。観たかった戦型の一つ。

髙﨑六段の初手▲78飛に対して、里見女流五冠は△56歩の出だし。その後、向かい飛車vs向かい飛車に発展。

仕掛けたのは髙﨑六段。39手▲84歩~41手▲95歩と連続突き捨ての仕掛けでしたが、41手▲95歩の突き捨てに対して解説の羽生九段は意外な様子。

しかし、その後のやり取りを経て、髙﨑六段の47手▲65角打では、その敵陣に直通する角筋が受けにくく、技が決まった感じ。

それに対し、里見女流五冠は48手△74角打と意表の受けで切り返し。ただし、次に▲同銀△同歩で角銀交換になるため、苦戦にも見えた一手。

盤上は攻める髙﨑六段、凌ぐ里見女流五冠の様相を呈し、大盤解説からも里見女流五冠ピンチの雰囲気が伝わってきた中盤戦。

ところが、里見女流五冠の凌ぎは羽生九段も感心するほど的確で、68手△93同銀の局面になると、「大胆な受けが続いていますけど、上手く行ってる気がしますね、これは。」との解説。

そして、76手△84歩で相手の飛車先を完封すると、羽生九段は「これは里見さん、なんか、会心の指しまわしじゃないですか。」と絶賛。

以下、盤上は明らかに大差に変わって行き、100手△98馬で攻防に見込みなしと判断した髙﨑六段が潔く投了。

里見女流五冠は出雲のイナズマと言われるほどで、攻めが鋭いイメージですが、本局では男性プロの猛攻を巧みに凌ぎ切る、いつもと違った一面を見ることが出来たように思います。

里見女流五冠の本当に素晴らしい指しまわし、今の女流トップの強さを象徴する一局だったと思います。


<コンピュータの形勢判断>
第69回NHK杯1回戦第15局 形勢評価グラフ
※青色はGPSfish、赤色は水匠改/dolphin1.01
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。

関連記事

Comments 2

There are no comments yet.
シゲ  
そよ?

大吉さん、こんばんは。
最近また頻繁に訪れるようになり、記事を楽しく読ませてもらってます。
里見五冠の本局、リアルタイムで観戦し、感動しました。
ハチワンダイバーの受け師さんを彷彿させる凌ぎでしたね!

2019/07/27 (Sat) 02:07 | EDIT | REPLY |   
阪田大吉
阪田  
Re: そよ?

シゲさん、おひさしぶりです。

すごかったですよね。全国ネットでの会心の指しまわしだっただけに、記憶に残る一局になりました。確かに受け師さんみたいでしたね。それは思いつきませんでした。

2019/07/27 (Sat) 16:31 | EDIT | REPLY |   

コメントを書く