藤井聡太の鬼手(書評)

将棋の本 書評

阪田の満足度:★★★☆☆

内容は藤井聡太七段のデビューから平成30年度までの対局の中から鬼手を選んだ次の一手問題集。

構成は1ページ1題、めくって裏のページに解答解説。各問題ヒント有で全101問。

各問題図の下に対局相手の簡単な紹介と問題図のヒント、解説にもその対局のエピソードが書かれています。

私(将棋倶楽部24の二段、クエスト10分の四段)が解いた結果は下の通り。

101問中50問正解。

稀にひと目でわかる問題もありましたが、ほとんどが難問。

ヒントが正解へそれとなくナビゲートしていますので、半分を正解出来ましたが、ノーヒントならば正解数はさらに激減するでしょう。

基本的にはプロをも驚かせた一手なので、正解手以下の手順の良さを判断するには高度な大局観を必要とするものが多く、少なくとも私のレベルくらいだと、強くなるための本ではないと思いました。

商品紹介にも「藤井聡太七段が指した101の鬼手を当時のエピソードと共に振り返る一冊」とあるように、将に次の一手としての要素が半分、エピソードを振り返ることが半分といった内容。

正解手は鬼手もあるのですが、それよりも好手、勝負手、渋い手などの方が多かった印象です。

1問から29問までは29連勝の各対局から時系列的に出題されていたり、連覇した朝日杯からも出題されていますので、藤井七段の大活躍を思い出して楽しい気持ちになりました。

以上、私にとっては将棋の話の難易度が高いことや、本のタイトルと内容がマッチしていない部分もあることなどから、満足度は星3つとさせて頂きました。
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