大盤解説

10月13日に第69回NHK杯2回戦(野月浩貴八段vs渡辺大夢五段)が放送されました。

棋譜:NHK将棋(公式サイト)
(※毎週、月曜日に更新されています)


<感想>
戦型は野月八段が先手で相掛かり。

棋風は攻め将棋の野月八段と、受け将棋の渡辺五段。

序盤の駒組みは棋風通りでしたが、先攻したのは渡辺五段。

解説の高見七段も「おーー」と驚いた74手△58歩打(対応が悩ましい)からは、渡辺五段の飛車も角も桂馬も拠点の歩も全てが敵陣目掛けて吶喊する華々しい総攻撃。

しかし、93手(▲28飛)まで進むと、渡辺五段側に後続の攻めが無く、駒台には歩が一枚で受けるのも難しくなっている局面。

前述の華々しい総攻撃が始まる前に、高見七段もその攻めが上手く行くかどうかは難しい旨の解説をしていて、いずれにしても野月八段が巧く凌いだことは確かで、勝負の機微に触れたような気もした次第。

94手△54歩打が最善手というよりも、初志貫徹の勝負手に見え、そう思いました。

そこからは、野月八段の鋭い寄せが終局まで続き、119手で野月八段の勝利。

野月八段は前局の対局前インタビューで、今大会では時間の使い方も上手くやりたい旨を話していたのですが、本局でも終盤までうまい具合に時間を残していて、その使い方と繰り出した一手が絶妙に見えました。(最後の考慮時間を使って指した冷静な一手90手▲55銀など)


<コンピュータの形勢判断>
第69回NHK杯2回戦第9局 形勢評価グラフ
※青色はGPSfish、赤色は水匠改/dolphin1.01
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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