難易度:★★★★★☆☆
満足度:★★★★☆

内容


加藤一二三九段が一般家庭向け月刊誌「家の光」にて、19歳~79歳まで60年間連載した詰将棋を書籍化したもの。


構成


1ページ1題。問題図の下にヒント有。全203問。

めくって次のページに解答解説。

各章初めに加藤九段によるエピソード。


書評


加藤九段の詰将棋集は意外に少なく、7手詰め以上が収録されている問題集で現在も新品で手に入るのはこの本だけ。

誰もが認める将棋界のレジェンドが、詰将棋においてはどのような作品をつくったのかを楽しみに読みました。

問題図のほとんどは、玉が盤面右隅の一角にある実戦形。凝った手順は少なく、実戦的な手順が多かった印象。

また、ヒントに決定的なものが多いためか、紛れ筋や変化が少ない問題が多いのか、手数の割に簡単だったという印象もあります。

ただし、9手詰めだけは、全体的には標準難度の9手詰めでした。

私が回答に要した1問あたりの平均時間と正解率は下の通り。

※棋力は将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の四段

項目1問平均正解率
7手詰め1分41秒100.0%
9手詰め5分01秒98.8%
11手詰め4分37秒100.0%
13手詰め6分07秒100.0%
15手詰め17分21秒100.0%
17手詰め15分24秒0.0%
TOTAL4分00秒99.0%

簡単な問題の中に、時々難しい問題が現れる感じ。この本を読んで、加藤九段は打ち歩詰め回避の問題が好きなんだと思いました。

細かいことを言うと、第161問は余詰めがあり、第10章は13手詰めと表記しているものの、それを超える手数の問題が数問ありました。周りがチェックしてあげたら良かったのにと思いました。

それはともかく、将棋ファンならば加藤九段の詰将棋には目を通しておきたいところ。

7手詰めと9手詰めが主体で、実戦的な筋が多く、初段を目指している人にとっては正確に読む訓練になると思います。

普通の詰将棋集と思いましたが、それを創った人が加藤九段なので、私の満足度は★4つとさせて頂きました。

なお、私が30分以上考えた問題は、第120問、第191問、第202問です。1番難しいと思ったのは第188問で、15分くらい考えて正解を見つけたと思いきや読みが不足していて不正解。


目次


第1章 7手詰めPART1(20問)
第2章 7手詰めPART2(20問)
第3章 7手詰めPART3(20問)
第4章 7手詰めPART4(20問)
第5章 9手詰めPART1(20問)
第6章 9手詰めPART2(20問)
第7章 9手詰めPART3(20問)
第8章 9手詰めPART4(20問)
第9章 11手詰め(20問)
第10章 13手詰め(23問)

※第10章には15手詰め、17手詰めもありました。

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