難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆
満足度:★★★★☆
内容
詰将棋専門誌「詰将棋パラダイス」に掲載された150題と詰パラ編集部作成の50題、合計200題の5手詰を収録。盤面配置駒は玉を含めて9枚以内。
構成
1ページ1題でヒント無し。めくって次のページに解答解説。第51問からは作者名も記されている。
書評
まず、私が1題を解くのに要した平均時間と正解率は次の通り。
棋力:将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の四段
項目 | 問題数 | 平均時間 | 正解率 |
---|---|---|---|
第1章 | 50問 | 1分34秒 | 96.0% |
第2章 | 50問 | 1分41秒 | 100.0% |
第3章 | 50問 | 2分03秒 | 96.0% |
第4章 | 50問 | 2分10秒 | 96.0% |
TOTAL | 200問 | 1分52秒 | 97.0% |
問題図は盤面右隅の一角に玉が配置されているものが多く、簡単な問題の中に、ときどき難しい問題が出現する感じの出題順で、第4章以外は各章に難度の差は無いように思えました。
第3章までは詰パラ版の5手詰ハンドブックといえば的確かもしれません。
第4章だけは中段玉や凝った手順の出現率が上がり、特に最後の10題くらいは5手詰めの割に難しい問題が揃っていました。
私はこの本を読む直前までは、そういう比較的難度が高い5手詰めを期待していました。具体的には以前買った「5手詰パラダイス」くらいの難度です。実際は、そういう問題は時々出現する程度で、全体的には普通な難度の5手詰め集でした。
良問揃いであることはまちがいありません。出題者がたくさん居るため、その問題図や作意にいろいろな癖を楽しむことが出来るのも詰パラの良いところ。5手詰集としては本のタイトル通り傑作です。
ただ、私にとっては、大半の問題が簡単であったことから(6割ほどは1分以内に正解)、満足度は星4つとさせて頂きました。
参考までに私が10分以上考えたのは、第88問、第90問、第127問、第145問、第182問、第200問。左はいずれも正解出来ました。
8分ほどじっくり考えたにもかかわらず、引っ掛かってしまったのは第177問です。
目次
第1章 5手詰・達人編(第1問~第50問)
第2章 5手詰・王様編(第51問~第100問)
第3章 5手詰・鬼編(第101問~第150問)
第4章 5手詰・神編(第151問~第200問)
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