難易度:★★★★★★★★★☆
満足度:★★★☆☆
「自然流詰将棋」「続自然流詰将棋」の続編。今まで新聞、雑誌に発表した詰将棋の中から選出。5~15手詰(主に7~9手詰)、全210題。
構成
第200問までは1ページ2題。最後の10問は1ページ1題。ヒント有、手数表示無し(但し、手数順に掲載)。めくって次のページに解答解説。
書評
私が1題に要した平均時間と正解率を手数ごとにまとめてみました。
棋力 →将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の四段
項目 | 問題数 | 平均時間 | 正解率 |
---|---|---|---|
5手詰 | 4問 | 3分07秒 | 100.0% |
7手詰 | 88問 | 6分16秒 | 97.7% |
9手詰 | 108問 | 11分27秒 | 95.4% |
11手詰 | 7問 | 41分30秒 | 71.4% |
13手詰 | 2問 | 28分45秒 | 100.0% |
15手詰 | 1問 | 18分10秒 | 100.0% |
TOTAL | 210問 | 10分18秒 | 95.7% |
ほとんどが7手詰めと9手詰め。手数の割に難しいです。
盤上の駒数は10枚前後で、中段玉も少なく、入玉形もほとんどありません。
盤面をやや広め(25マス前後)に使っている問題が多いことや、変化や紛れ筋が多いこと、異筋で「自然」ではない作意が多いこと、たぶんそれらが難しい要因。
特に駒余りの変化や早詰みの変化が多いことは、中原先生の作品の特徴のような気がしました。
合駒問題、妙防、打ち歩回避といった詰将棋の最高技術のような手順が含まれる問題は少ないのですが、名人が難しいと思うくらいの作意のためか、通常の手段だけでは解決しない盲点に入った手順は多かったように思います。
どうでもいいことですが、第70問と第95問の余詰めに気付いたことも、ちゃんと読んだ証として書いておきます。(第70問は初手43角成も可、第95問は3手同飛成も可)
目次
はしがき
自然流詰将棋200(5~9手詰)
実力養成問題(11~15手詰)
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