難易度:★★★★★★★★☆☆
満足度:★★★★☆
内容
1つの部分図で、攻め方に3~4パターンの持ち駒があり、どれが詰みで、どれが詰まないかを考える問題集。問題図は有名な囲いが網羅されている。全58問+練習問題3題。
構成
1ページに1つの問題図と3~4パターンを記載。そのうち幾つが詰むかが問題図の下に書かれてある。めくって次のページから3ページにわたって解答解説。
書評
私が1題に要した平均時間と正解率を囲い別にまとめてみました。
棋力 →将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の四段
項目 | 問題数 | 平均時間 | 正解率 |
---|---|---|---|
練習問題 | 3問 | 19分43秒 | 100.0% |
美濃囲い | 14問 | 12分26秒 | 92.9% |
穴熊 | 5問 | 7分26秒 | 100.0% |
矢倉 | 3問 | 7分40秒 | 100.0% |
銀冠 | 5問 | 6分47秒 | 80.0% |
雁木 | 4問 | 30分01秒 | 75.0% |
米長玉 | 6問 | 8分29秒 | 100.0% |
ミレニアム | 4問 | 5分25秒 | 100.0% |
舟囲い | 4問 | 5分39秒 | 100.0% |
金無双 | 5問 | 13分19秒 | 100.0% |
elmo囲い | 8問 | 4分12秒 | 100.0% |
TOTAL | 61問 | 10分32秒 | 95.1% |
1つの問題に3~4題を収録しているようなものなので、1問を解き終えるには結構時間が掛かりました。
正解手順は長くとも最短手数で13手詰で、多くは7~11手詰。(余詰め・駒余りお構いなし)
多くの問題で、詰まない持ち駒があるので、詰むのに詰ましきれないものがあると、詰まない方も頑張って詰まそうとして、もう大変でした。
なお、囲い形の問題図が強調されて、実際にその通りなのですが、それを覚えれば実戦でそっくりそのまま使えるというものは、少ないと思います。
ただ、普通の詰将棋の本とは違って、問題図が本当の実戦形なので、一つの問題を解き終えた直後も、次の問題にもチャレンジしよとする意欲は湧きます。
対象は11手詰めを苦にしないくらいの棋力の方でしょうか。amazonで練習問題3題を見ることができます。いずれもこの本の問題の平均レベルより上です。
特に練習問題の第1問は難しく、私にとってそれよりも時間が掛かった問題は5題だけでした。参考までに私が練習問題で使った時間は第1問(25分3秒)、第2問(22分15秒)、第3問(11分50秒)です。
読みのトレーニングには最適で、実はこういう本を読むと強くなることを私は知っています。終盤力を維持・強化してくれる良書だと思います。
目次
第1章 練習問題(3題)
第2章 囲い別問題(58題)
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