第69回NHK杯(永瀬二冠vs斎藤八段)の感想

NHK杯
大盤解説

2月16日に第69回NHK杯準々決勝(永瀬拓矢二冠vs斎藤慎太郎八段)が放送されました。

棋譜:NHK将棋(公式サイト)
(※毎週、月曜日に更新されています)

■感想
今月13日の順位戦でA級昇級を確定させた斎藤八段。

本局はその前に収録されていたらしく、八段になったことを再三テロップでお知らせしてくれていたのは、他人事ながら嬉しい気持ちになりました。

永瀬二冠と斎藤八段に共通することと言えば、電王戦に立ち向かい、しかもあの超無理ゲーを勝利という形で終わらせてきたこと、あの勇姿をずっと忘れることはありません。

さて、本局は斎藤八段が先手で角換わり腰掛銀。先手の右桂を天使の跳躍で53に成り捨て、▲74歩打で桂馬を取り返す例の形。これだけ聞けば、今の観る将棋ファンならば、ほとんどの人が大まかな局面を思い浮かべることが出来るのではないでしょうか。

そのくらいよく見る進行で、51手まではほぼノンストップ。永瀬二冠の△33銀からが、両者が時間を使って着手する、中盤のねじり合い。

永瀬二冠が先攻したのですが、71手▲85桂打の攻防手で斎藤八段が反撃開始。見応えある攻防となったのですが、永瀬二冠の攻めが切れ気味となり、110手くらいまで進むと斎藤八段が優勢以上の局面。

先日の朝日杯決勝の時のように永瀬二冠が、まるでコンピュータ将棋を髣髴させる驚異的な粘りを見せていたのですが、斎藤八段がそれを振り切り153手で勝利。

得意の攻めで解説の大石七段をも激賞させた斎藤八段(85手▲64桂打)、負けても「らしさ」を見せていた永瀬二冠、素晴らしい棋士達による素晴らしい対局でした。


■コンピュータの形勢判断
第69回NHK杯準々決勝第2局 形勢評価グラフ
※青色はGPSfish、赤色はKristallweizen
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。

■トーナメント表 ベスト16以上
第69回NHK杯トーナメント表ベスト16以上 20200216

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