第13期マイナビ女子オープン五番勝負第1局の感想

女流将棋
秦野市

4月7日に神奈川県秦野市で第13期マイナビ女子オープン五番勝負第1局(西山朋佳女王vs加藤桃子女流三段)が行われ、129手で加藤女流三段が勝ちました。

棋譜:第13期マイナビ女子オープン 五番勝負第1局(マイナビ)

■感想
西山女王はどこにでも飛車を振る生粋の振り飛車党。本局は男性プロでは滅多に見ないノーマル三間飛車。(コーヤンの他、指す棋士は居ることは居る)

これを女性の居飛車党では最強クラスの加藤女流三段が、居飛車穴熊で迎え撃つというのだから、序盤からおもしろくなることが120%確定。

穴熊が滅茶苦茶堅くなる前に、銀を使って角頭(76の地点)を揺さぶるのは時々見るのですが、本局のように金で揺さぶるのはあまり見たことがありませんでした。臨機応変だと思います。

中盤は加藤女流三段がややペースを握っていた感じでしたが、西山女王が得意の端攻めを絡め、大駒も捌けそうな感じになってきて、いよいよ西山女王の攻撃態勢も整ってきた様子。

ところが、西山女王の72手△65香打、相手の歩の裏から打つ好手になりやすい香打ちのはずでしたが、その際は加藤女流三段の飛車がさっと49の位置に交わすと、今度はその飛車のビームが西山女王の後手陣の弱点を突き攻守逆転。

局後に西山女王が「途中でうっかりがあり」と語ったそうですが、上記がたぶんそれ。

以降はそのまま加藤女流三段がリードを拡大。それでも西山女王の粘りは驚異的で、まさか逆転が起こりはしないだろうかと思うくらい凄かったのですが、終盤は玉形に差があり、相手も強いためさすがに逆転は起こらず、129手で加藤女流三段の勝利。

全体的には序盤から加藤女流三段が素晴らしい指しまわしだったように思います。

挑戦者がりーどしたことで、五番勝負はどちらが勝つのかわからない、おもしろいことになってきました。

将棋世界2020年5月号
マイナビ出版 (2020-04-03)
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