
将棋の対戦サイトも幾つかありますが、ネット将棋歴約20年の私が遊んでいるのは「将棋クエスト」「将棋倶楽部24」「81道場」の3つです。そして、将棋対局の9割以上は将棋クエストでやってます。
目次
将棋クエストで遊ぶ理由
私が対戦サイトを選ぶ基準はおおよそ三つあります。
ひとつめは「ソフト指しを全面的に禁止していること」で、
ふたつめは「対局成立までの待ち時間の短さ」で、
みっつめは「棋譜を簡単にPCに取り込めること」です。
将棋ソフトの手をぶつけられることは、百害あって一利もありません。
人間の高段と対局して負かされるのは、手筋や手の殺し方を見せてもらえるので、学ぶべきことも多いのですが、理解不能の不思議な手順で気付けばこちらが悪くなっているという将棋ソフトの手は、何も学ぶべきものがありません。
そして、これまで築き上げてきた大局観を破壊されたりして、調子も狂いだします。加えて、時間もやる気も奪われて、何もかもが無駄以下なのです。
したがって、ソフト指しが比較的少ない前述の3つのサイトで遊んでいます。

それで、81道場は私と同レベルの相手との対局が成立するまでに10分~20分ほど掛かるのがザラです。
将棋倶楽部24は自分よりも1点でも少ないと挑戦を受けないという信念を持っている人が大勢居たり、何よりも私は「早指2」以外の早指しならば持ち時間はどちら(「早指し」と「早指3」)でも良いのですが、その「早指2」が一番人気であるため、それを指したくない私は5分以上を待たされることがザラなのです。
将棋倶楽部24も81道場もとても優れた将棋サイトなのですが、上記の理由により、完全オートマッチングで、対局までに1分と待たされることのない将棋クエストで遊ぶことを本能的に選んでいるのが私の日常です。
私の将棋クエストでの近況
最近は2000点台安定余裕で、常にユーザー名が赤で表示されていて、満足してます。
10分切れ負け専門で、頭がボーっとしているのに、それでも将棋を指したい衝動を抑えきれないときは5分切れ負けで遊んでいます。
最近は四段との勝率は約55%、五段との勝率は約45%と、五段昇段も近づいてきました。

私は相手から将棋ソフトを使われるとある程度はわかる人なのですが、人間の五段と対戦していて優勢になると、相手が手筋を駆使してきたりすると、「おお、人間の高段者だー!」というのがしみじみと伝わってきて、本当におもしろいです。
五段や六段との対局では、「なるほど!」と思わせる勝負術を見せてもらえるので、負けても良い勉強になって楽しいです。
なお、ソフトを使っている相手だと、手筋ではなく、即指しで意味不明な不思議な手を連発してきて逆転してくるので、すぐにわかります。
そしてその直感は、対局後にその者の対戦履歴を見ることですぐに確信に変わることが常です(尋常ではない異常な履歴が出てくる)。ソフト指しはすぐにわかります。
それはともかく、今は五段と対局するのがお気に入りの時間です。(六段は勝率2割ちょいと負ける確率が高過ぎるので、五段と指す方が楽しいです・笑)
なお、2分切れ負けは、私の環境だとモグラ叩きゲームとほとんど変わらない遊びなので、やりません。将棋が弱くなる最たる方法だと思っているので指しません。
改善して欲しい点
良い点や楽しいことばかりを書きましたが、長く遊んでいると改善して欲しい点もあります。
ひとつは仮レートとの対戦を避けられるようにしてほしいこと。
仮レートとの対戦は、相手はこちらの棋力がわかっているのに、こちらは相手の棋力がわからないため、既にフェアな闘いにはなりません。
それだけならば、仕方がないと割り切るしかないのですが、我々有段者がマッチングされる仮レートは、ソフト指し率が異常に高いため、対局後に不快な気持ちになる確率が激高なのです。
わかりやすく説明しますと、ソフト指しをやってる仮レートは10戦もやると、コンピュータが高段だと認識するわけですが、以降仮レートが取れるまでの100戦ほどを我々有段者とマッチングしてくるため、我々有段者の対仮レート戦はソフト指し率が激高なのです。
次にマッチングのレート差の幅が大き過ぎるため、その幅を小さくしてほしいところ。
400点下とかと普通にマッチングされるのですが、そのレート差は本来ならば、下位側は100局に1回勝てるかどうかの棋力差です。
そのため、絶対に勝てない下位がソフトを連れてくる悲劇が起こったりします。レート差はせいぜい±200点か±250点くらいで良い気がします。
レート計算式の理論上、200点差でも下位は10回に1回一発が入るかどうかの点差のはずです。

ところで、将棋クエストは何故、誰も喜ばない仮レートや300点も400点も差のある相手とマッチングをするのか、最近ようやくわかってきました。
早い話、将棋ウォーズのマッチングシステムをそのまま継承しているため、将棋クエストのユーザーが楽しいと思うマッチングとはズレが生じているようです。
将棋ウォーズの場合は、相手が何者だろうと大して関係はなく、勝ちたかったら棋神を使えのスタンスです。ですから、相手が強過ぎても、仮レートでも、そこに問題はありません。
ところが将棋クエストの場合は、相手が強過ぎると絶対に勝てないので、その結果1手投了、2手投了が量産され、時にはソフト指しに変身する人が出てくる悲劇が起こっているのだろうと思います。
将棋クエストがいま最も優れた将棋の対戦サイトであることは間違いないですが、上記の2点が改善されると、さらに最高のサイトになるのにと、夢見てるのは私だけでしょうか?
持ち時間によって変わる最高レート
最後に同じ将棋クエスト内でも、持ち時間によって、随分とレートが変わるのですが、これについても愚考を開陳させて頂きます。
持ち時間が少なくなるに従ってレートが上がる人と、その真逆の人が居るように思われます。
ちなみに私は後者です。上にも書いたように、私の環境だと2分切れ負けは、ほとんどモグラ叩きゲームです。操作時間だけで1手2秒掛かるため、考えることは出来ません。(相手の手番で、次に動かす駒を決めておく必要があります)
2分切れ負けを観戦していると、高段者が10分切れ負けでは初段で指しているBOTに負けたりしていて、高段者が初段や二段の実力しか発揮できてないことや、将棋以外の実力が重要な要素であることは明らかです。
10分切れ負けと2分切れ負けのレートに関連性が無いとまでは言いませんが、2分切れ負けは将棋以外の他の要素(例えばネット環境)が重要となってくる、別のゲームのように思います。

それはそれで楽しいと思っている人も居るのだから、別にどうということもないのですが、一つだけ困っていることがあります。
将棋クエストでは10分切れ負けで2200点(六段)を越えた人は、2分切れ負けで1900点を越えないと遊べなくなると聞いてます。実際、マニュアルにもその旨が書かれています。
私もあと100点ちょっとでその問題に直面するのですが、その時、私はその条件をクリア出来るとは思えません。
私は3年前よりも10分切れ負けの点数が150点くらい上がっているのですが、2分切れ負けの方を最近やってみたら、3年前よりもレートが100点くらい下がりました。
つまり、私にとっては強くなればなるほど、将棋クエスト卒業の日が近づいていることになっています。そうかと言って、2分切れ負け将棋のためにネット環境を整えたいとも思いません。
高段者はその問題にどう向き合っているのか、特にPCからのみ遊んでいる高段者の考えを知りたいところ。やはり、卒業しているのでしょうか?
私にとってはまだまだ先の話なので、その件については危機感は薄いのですが、その状況に陥った時は、再び本気で考えたいと思います。
以上、日頃から将棋クエストについて思っていることを徒然なるままに書き綴ってみました。
改善して欲しい点も書いたのですが、基本的には今一番のお気に入りの将棋サイト。いついつまでも、続いてくれることを願っています。今日もまた、将棋クエストで何局かを指すことになるはずです。(なお、将棋クエストは1日何局指しても無料の今一番おもしろい対戦サイト)
■将棋クエスト(ブラウザ版)
http://wars.fm/shogi?lang=ja
■将棋クエスト(アプリ版)
将棋クエスト - オンライン将棋 【初心者歓迎、完全無料】
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