世界コンピュータ将棋オンライン大会1日目の感想

コンピュータ将棋
コンピュータ将棋大会

5月3日に世界コンピュータ将棋オンライン大会1日目が行われました。

目次

1日目の結果


1日目はいつものように同じくらいの強さと目されたソフト同士が戦うリーグ戦が行われていました。

ぶっちゃけ、大会のルールがどこに記載されているのか、よくわかりません。

特設サイトに最大6回戦と書かれていましたが、実際は8回戦までが行われていました。18時までに開始できる状況があれば、可能な限り対局するということでしょうか?

観てるだけの者としてはどうでも良いことですが、結構アバウト。

それで、1日目の予選を通過したのは次の16チーム。

1位 Daigorilla∞(7勝0敗1分)
2位 Sylwi(6勝1敗1分)
3位 ichibinchi(6勝2敗)
4位 GCT(6勝2敗)
5位 koron(5勝2敗1分)
6位 Miacis(5勝3敗)
7位 スーパーうさぴょん2(5勝3敗)
8位 AobaZero(5勝3敗)
9位 W@nderER(5勝3敗)
10位 たこっと(4勝4敗)
11位 Fluke(4勝4敗)
12位 ねね将棋(4勝4敗)
13位 Argo(4勝4敗)
14位 芝浦将棋(4勝4敗)
15位 山田将棋(4勝4敗)
16位 CGP(4勝4敗)

参考:http://www2.computer-shogi.org/

2日目の見どころなど


2日目は上記16チームに、シード12チームを加えた合計28チームで再び変則スイス式のリーグ戦が行われるようです。

それで、シード12チームは如何なる基準で選んだのだろうと、12チームのWCSCにおける過去の戦績を確認したところ、すぐにわかりました。

シード12チーム

つまり、参加チームのなかで、昨年のWCSC29の成績上位12チームがシードになっている模様。

昨年の覇者「やねうら王」は当然のことながら優勝候補だったはずですが、本大会に参加していなかったのは、ちょっと残念。

しかし、その開発者である やねうらお氏が、ブログ上に「dlshogi」が強い旨を教えてくれていたのは嬉しい情報。

コンピュータ将棋は超絶強くなった今でも、日進月歩で上位ソフトが入れ替わっているのですが、大会直前のそういった情報は結構なお宝情報。

コンピュータ将棋を好きな人は、明日の「dlshogi」の動向には注目しているはず。

それにしても、上の表を見るとコンピュータ将棋の棋力向上はつくづく日進月歩であることがわかります。

現在の上位に、5年前から上位で戦っているチームというのがほとんどありません。

そんななか、「NineDayFever」は再び盛り返してきており、本当に凄いなと思います。

それから、ぽっと出が優勝するのは普通に難しいことであることもよくわかりました。

コンピュータ将棋の世界は、新参が活躍することは珍しくないのですが、世界コンピュータ将棋選手権においては第1回を除くと、約30年の歴史で初参加初優勝は「BONANZA」「Hefeweizen」「やねうら王」の3チームだけ。そのうち、他の大会も経験してなかったのは「BONANZA」のみ。

すごかったんだと、つくづくそう思います。

その開発者の保木氏や、「YSS」の山下氏が関わる「AobaZero」が、2日目にはどのくらいの成績を残すのかも、個人的には見どころのひとつ。

アピール文書によると、floodgateでのレートが3000点らしいので、優勝は厳しいと思いますが、それはともかく、どのくらいの順位になるのかはなんだか楽しみなのです。

あと、初参加時に優勝、次の年も準優勝のHefeweizenが今年も優勝争いに絡んできそうな予感はします。これはその手の情報があるわけでなく、直近の成績からそう考えるのが普通。

明日は果たしてどのチームが優勝するのか。要チェックです。


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