
ネット上でコンピュータ将棋と対戦できる「きのあ将棋」というサイトがあります。
目次
きのあ将棋について
https://syougi.qinoa.com/ja/(きのあ将棋)
このサイトの優れているところは、無料でコンピュータ将棋と遊ばせてくれること、それだけでも優れているのですが、早くからjavascript版に移行しているところ。
そのことは、ブラウザの設定をいじる必要が無いこと以外に、サイト管理者のそのサイトに対する思い入れの強さが伝わってくるような気がする次第。
きのあ将棋は世界コンピュータ将棋選手権にも出場していて、もともとは(10年以上前)ダウンロード版で将棋ファンを楽しませてくれていました。
当時から妙な名前のロボット棋士が複数用意されていて、特に「あひる」を使うのが居たのは記憶にあります。

才蔵とナカビ―が居たのも記憶があります。
ナカビ―は、私が中飛車使いなので記憶にあるのですが、才蔵は将棋倶楽部24にsaizohという有名な三間飛車使いの高段者が居たので、名前が似てるので記憶にあります。比較的どうでもいいことです。
きのあ将棋と対戦
対局ページを見ると、パッと見、下の方にある「上級者向け」の郷谷さんが最強に見えるのですが、実は「入門者向け」の上の段にある「せってい対局」というところに最強のテストロボット(強さ200)が潜んでいます。
そういうわけで、最強の「test-200」と対戦してみました。

全力で指した時に、将棋倶楽部24で五段くらいの将棋ソフトならば、ほとんどが中飛車+▲71角打からの筋で攻略できます。
しかし、今回はその筋は使わせてくれないようです。まるで有段者のように、大技を完全に封じてくる、隙の無い駒組み。
昔のコンピュータは序盤はショボくとも終盤が鬼のような強さで、総合的には有段の強さというのがお決まりでしたが、最近のコンピュータは序盤が以前よりも強くなっていると思うのは気のせいでしょうか?

しかしこれは、こちらだけが一方的に飛車を成れ込めそうな展開。
昔は将棋倶楽部24で3級以下が相手なら、9筋から飛車を成り込む攻撃がかなりの確率で決まっていました。
ところが最近は、将棋クエストで初段の人(たぶん24で5級以下)が相手でも、全く決まらなくなりました。コンピュータと同じ手順で封じられます。
定跡書には載ってないオリジナルの手順。昔は余裕で決まっていたのが、今は余裕で受けられ、カウンター。受けられ方がいつも同じ手順+ノータイム指しなのはなんだか不思議。
それはともかく、上の局面はさすがにコンピュータでも端が受からない形。

※最終手は▲52歩打
以下、飛車を成り込んで優勢にはなったものの、どこをどう攻めていいのかわからず、煮え切らない指し方で、おもしろくもなんともない棋譜になったのですが、きのあ将棋は不利を自覚したためか、駒損攻撃を繰り返し(不利になったCOMにありがち)、目出度く私のビクトリー。
まあ、コンピュータ将棋が相手の場合は、優勢になったならば、寄せが見えていない限りは、相手に何もさせないような煮え切らない指し方の方が、勝率はグンと上がるのは事実です。
きのあ将棋との対局棋譜
▲わたし
△きのあ将棋test200
将棋盤
0手
■水匠2の形勢評価グラフ

■激指15七段+の形勢評価グラフ

※やはり序盤は苦戦していた模様
きのあ将棋の強さ
きのあ将棋の強さは最強の「test-200」で、将棋倶楽部24の1~2級くらいの強さでしょうか。使う時間にもよりますが、超アバウトで、そのくらいのイメージ。
本気で指せば勝ち越せるはずですが、なめてかかったら、普通に一発をもらいます。というか、上にも書きましたが、きのあ将棋は序盤が結構うまいという印象。(※当方、将棋クエスト10分の四段)
最近は人間が勝てない強過ぎるソフトは山ほどありますが、きのあ将棋くらいの強さのソフトは貴重で、練習相手として重宝しそうです。
余談ですが、中級者向けのアヒル使いと指したところ、狙い済ました一手に引っ掛かり、大苦戦しました(笑)
■アヒルと指した時の投了図

※どんな手が用意されているのか、それはやってみてのお楽しみということで。
きのあ将棋のサイトには、対局以外に、実戦詰将棋のコンテンツがあったりして、将棋ファンにとっては結構な優良サイトになっています。(最初と最後を10問ずつ解いてみましたが、最初の10問は超楽勝、最後の10問は結構難問揃いでした)
将棋ファンにとっては、一見の価値があるサイトであることは間違いないでしょう。
https://syougi.qinoa.com/ja/(きのあ将棋)
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