第78期名人戦第3局の感想

プロ将棋
6月25日・26日に東京将棋会館で行われた第78期名人戦七番勝負第3局は、145手で豊島将之名人が渡辺明三冠に勝ちました。この結果、七番勝負は豊島名人の2勝、渡辺三冠の1勝。

第3局は7月27日・28日に東京都文京区で行われます。

目次

感想


投了図(名人戦棋譜速報)
https://twitter.com/meijinsen/status/1276491760978411521

豊島名人の先手で相居飛車の力戦型となった第3局。

渡辺三冠の封じ手(42手)は、居玉を避けた△42玉でした。

AbemaTVに映し出されるCOMの形勢判断は、初日から豊島名人側に60%付近で振れていて、二日目は早めの終局もありそうな雰囲気でしたが、COMの評価とは裏腹に盤上は大激戦へと進展。

確かにプロの解説も豊島名人有利の雰囲気がずっと続いてはいたのですが、69手▲34歩となれば、もはや決まりだろうと考えられていた局面が、実は決まりではなく、夕食休憩直前の77手の局面では、COMの形勢判断はなんと50%(互角)を表示。

COMの形勢判断も最善と示した一手が指されても、その数値はフラフラして落ち着かないことも少なくなく(一部では「盛り上げ機能」とも呼ばれている)、つまり、コンピュータでも判断できないくらい、極めて難しい局面が続いていたということでしょうか。

終盤は豊島名人が持ち直したように見えたのですが、渡辺三冠の98手△78金打(王手)が好手で、それを豊島名人は見逃していたらしく、豊島名人の先手玉はあっという間に寄り筋にしか見えない大ピンチ。

102手からは王手の連続で迫る渡辺三冠。その王手は126手まで続いたのですが、豊島名人は正確に玉を逃がして入玉を成功させたところで勝負あり。145手で豊島名人の勝利。

それにしても、初日のムードからは、予想外の展開になった二日目。

渡辺三冠の追い上げも凄かったのですが、終盤で「詰まされたらしょうがない」と覚悟を決めて、豊島名人が勝利をもぎ取っていった過程も、とてもドラマチック。

第3局も棋界最高の名人戦にふさわしい内容だったように思います。


七番勝負の日程


第1局 6月10・11日 三重県鳥羽市
第2局 6月18・19日 山形県天童市
第3局 6月25・26日 東京将棋会館
第4局 7月27・28日 東京都文京区
第5局 8月07・08日 未定
第6局 8月14・15日 未定
第7局 8月27・28日 未定

参考:https://www.shogi.or.jp/match/junni/

コンピュータの形勢判断


第78期名人戦第3局
※青色はGPSfish、赤色は水匠2
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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