第91期棋聖戦五番勝負第2局の感想

プロ将棋
6月28日に東京将棋会館で行われた第91期棋聖戦五番勝負第2局は、藤井聡太七段が90手で渡辺明棋聖に勝ちました。この結果、五番勝負は藤井七段の2勝。第3局は7月9日に東京都千代田区で行われます。

棋譜(日本将棋連盟)
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/91/kisei202006280101.html

目次

感想


戦型は渡辺棋聖が先手で矢倉。

渡辺棋聖が31手で▲45歩とぶつけて仕掛けると、そこからは両者の攻め駒が4筋を主戦場として向き合う急戦調の戦い。

いよいよ戦いが激化した中、藤井七段が指した58手△31銀打が、AbemaTVの解説の阿部健治郎七段も非常に驚いていた、いや、対局者の渡辺棋聖も全く浮かばなかった旨を語っていた、本局最大の絶妙手。

それが凄い手だと言われても、実は素人にはよくわからない難しい一手なのですが、とにかくその時、渡辺棋聖は互角はあると判断していたらしいですが、数手進めると全然粘れないとなったことをそのブログで振り返っているのだから、藤井七段の58手△31銀が超越したすごい手だったことは事実。

60数手頃には大盤の藤井猛九段も、AbemaのCOMの評価では60%ほどの評価でも、プロ的には80%くらいである旨を解説していて、そのあたり、言葉は違っても、渡辺棋聖の判断とおおよそ一致していて、プロはプロを知ると言いますか、プロならではの優れた解説だったように思います。

その後は、藤井七段の後手玉がほとんど手付かずに対して、渡辺棋聖の先手玉だけが終盤戦となる一方的な展開で、90手で藤井七段の勝利。

渡辺棋聖を相手にこの勝ち方は、かなり驚き。

しかし、渡辺棋聖は過去に3連敗から4連勝をやったこともある方。

第91期棋聖戦五番勝負、まだまだどうなるかはわかりません。

それにしても、AbemaTVの視聴者数は終局の18時半頃には「3m」を超えていて、そちらもすごかったです。


コンピュータの形勢判断


第91期棋聖戦第2局
※青色はGPSfish、赤色は水匠2
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。

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コメント
  • No title
    2020/06/29 18:17
    いつもブログ配信、有難うございます。
    58手目の△3一銀打は受け一方の手にみえます。よく分かりませんが妙手なのですね。

    嘗ての大山名人や中原名人も、漠然とした手が実は妙手だったということがありました。羽生九段もそうでしたが、名人級になるとマジックが出ますね。他に言い表せません。

    タイトル戦過多でもあり、渡辺棋聖もさすがに調子の波があるのかも知れませんが、巻き返しに期待したいです。(他方、世間の期待は最年少タイトルに傾いている様な気がします)
  • Re:
    2020/06/30 22:22
    私もよくわからないのですが、31銀が指された瞬間は、渡辺棋王も互角はあると思っていたらしいのが、数手後には全然粘れないという思いに変わったくらいなので、優れた大局観が為せる技なのでしょうね。

    本局における藤井七段の指しまわしには、大山名人、中原名人、羽生九段をよく知る加藤先生も「完勝でした!」と絶賛していたらしいです。

    29連勝の時と同じくらい、またまた将棋がすごいことになってきました。
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