第68期王座戦五番勝負第3局の感想

プロ将棋
宮城県仙台市

9月25日に宮城県仙台市で第68期王座戦五番勝負第3局(永瀬拓矢王座vs久保利明九段)が行われ、117手で永瀬王座が勝ちました。この結果、五番勝負は永瀬王座の2勝、久保九段の1勝。

第4局は10月6日(火)に兵庫県神戸市で行われます。

棋譜(日本将棋連盟)
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/68/ouza202009240101.html
目次

感想


戦型は後手の久保九段が三間飛車で、途中から四間飛車に振り直した形。

何故振り直すのかというと、Abemaの解説(藤井九段)によると、左銀を53に繰り出すためには、最初に三間飛車にする必要があるとのこと。それが良いのかどうかは素人にはわからないのですが、知っていて損のない話。

また、振り飛車の81玉型は最近の流行り。対する永瀬王座は居飛車穴熊。ガチガチの4枚穴熊でした。

終盤入り口の75手▲73金打までは均衡を保っていたらしく、AbemaのAIの評価は50%でした。

その数手前に佐々木慎七段が千日手になる可能性を示唆したところ、藤井猛九段は「千日手を狙うようじゃ、もう先手が劣勢ということでじゃないですか。」と返したのですが、間髪入れずに佐々木七段が「でも永瀬王座ですから・・、千日手がようやく出来たと言ってる可能性も無きにしも非ず。」と話していたやり取りに思わず笑いが込み上げた次第。

しかし、千日手の順があったのかどうかは謎で、あったとしても非常に難しい順で、対局後に久保九段も永瀬王座も千日手の順があったとは考えてはいなかったようです。

そして、久保九段がその局面で76手△62銀と指したのですが、AbemaのAIの評価は70%以上に振れて永瀬王座優勢。

実際は、そこからもまだ難しい局面が続き、久保九段の96手△51金打で永瀬王座の龍が捕まり、久保九段が盛り返したのかとも思われました。

しかし、それも束の間、永瀬王座の97手では加藤桃子女流も激賞した▲73歩成の絶妙手が出て(厳しい攻めで且つ自陣の7筋に底歩も打てるようになる好手)、どうやら局面は永瀬王座勝勢でハッキリした形。

最後は久保九段の後手玉が即詰みの筋に入り、117手で永瀬王座の勝ち。さすがの強さでした。

五番勝負は永瀬王座が2勝1敗で王手をかけた形になりましたが、第4局は久保九段が地元兵庫で先手番。はたして、どうなるのか。第4局も全将棋ファン必見。

ところで、本局のAbema中継は、男性の解説陣が全員振り飛車党で、対局も振り飛車で、振り飛車祭りになっていました。振り飛車ファンとしては、とても面白かったです。


AIの形勢判断


第68期王座戦第3局
※青色はGPSfish、赤色は水匠2
※AIの判断が正しいわけではありません。

五番勝負の日程


対局名対局日対局場所勝者
第1局9月3日神奈川県秦野市永瀬
第2局9月9日京都市東山区久保
第3局9月24日宮城県仙台市永瀬
第4局10月6日兵庫県神戸市-
第5局10月14日山梨県甲府市-


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