第28期倉敷藤花戦三番勝負第2局の感想

女流将棋
倉敷

11月21日岡山県倉敷市で第28期倉敷藤花戦三番勝負第2局(里見香奈倉敷藤花vs中井広恵女流六段)が行われました。

棋譜(日本将棋連盟)
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/28/kurashikitouka202011210101.html

目次

感想


序盤は里見倉敷藤花のゴキゲン中飛車vs中井女流六段の超速▲37銀で銀対抗形。

超速▲37銀に対する振り飛車側の指し方は幾つかあるのですが、里見倉敷藤花はプロ間で最もオーソドックスな銀対抗形を使っているのをよく見ます。

さて、中盤は中井女流六段が積極的に動いたのですが、里見倉敷藤花の52手△64桂打がカウンターの一撃で、そこからは里見倉敷藤花ペース。

大盤では菅井八段が△64桂打を「振り飛車党ならば指がしなる手」である旨を解説していたのですが、振り飛車を好きな者としてはとても参考になりました。

その74に打った桂馬は、後手の木村美濃の73桂とのコンビネーションが素晴らしく、本譜もそれらの桂馬がダブルで跳ねて先手としては受け難い形となったのですが、見習いたい手順。

中井女流六段も反撃を試みましたが、里見倉敷藤花の攻めの方が一手速い形になっており、先手玉への左右挟撃形が築かれると、最後は先手玉が即詰みとなり、詰み手順の初手が指されたところで中井女流六段が投了。

92手で里見倉敷藤花の勝利となり、三番勝負は2勝0敗で里見倉敷藤花が防衛。

三番勝負は1局目が先手番中飛車、2局目はゴキゲン中飛車と序盤から里見倉敷藤花らしさが全開していたように思います。

最年長記録で女流のタイトル戦に出場した中井女流六段のファイトもとても良かったです。中井女流六段は小学生時代、小学生名人戦で準優勝している天才女子で(未だに女子で決勝進出は中井女流六段唯一人、しかもその時は佐藤会長よりも順位が上だった)、世代の違う逸材同士の番勝負が実現し、それをリアルタイムで観ることが出来たのは幸運でした。

あと、倉敷藤花戦は毎年、第2局以降を動画で中継してくれるのですが、女流棋戦の動画中継は珍しく、この倉敷藤花戦の動画中継はとても嬉しいところ。これが、解説が振り飛車でA級棋士の菅井八段なので、振り飛車を好きな者にとってはこの上が無いくらいの番組になっていました。

本当にとても素晴らしい時間がありました。

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