
激指はバージョンの違いによって、段級の強さも微妙に違うことは、知る人ぞ知る話。
では、具体的にどのくらい違うのか、そういう資料はこれまで見たことがありません。
ならば自分で作ろうと、激指1と激指15の段級の違いを検証してみました。
目次
調査方法
激指1の各段級を使って、激指15のレート戦で各50局ずつを対戦させてみました。
50局が終わりそうになってもレートの上昇が見られそうな場合は、50局+αで対戦させました。
50局では少なく思えるかもしれませんが、先後が同じ対局者だと(例えば▲激指1初段vs△激指15初段というふうに)、10局も指すと同じ棋譜が量産され始めます。
したがって、激指同士の対局では、対局数を増やすことが、それほど意味があることとも思われず、50局でも充分な結果が得られるようです。
なお、この検証はfloodgateなどで行われているコンピュータ同士の対局を手動でやっているだけで、ソフト指しとは全く違うものであることを、念のために書いておきます。
激指1 各段級位の棋力を検証
激指1の12級
12級(400点)スタート

■50局終了時
最終成績 29勝21敗
最終レート 547点(11級)
最高レート 582点(10級)
最高到達 36局目
■70局終了時
最終成績 37勝33敗
最終レート 490点(11級)
最高レート 582点(10級)
最高到達 36局目
激指1の10級
10級(600点)スタート

■50局終了時
最終成績 28勝21敗1分
最終レート 742点(9級)
最高レート 742点(9級)
最高到達 50局目
■80局終了時
最終成績 42勝37敗1分
最終レート 709点(9級)
最高レート 788点(8級)
最高到達 53局目 ※直後5連敗でその後8級昇級はナシ
激指1の8級
8級(800点)スタート

最終成績 25勝21敗4分
最終レート 899点(7級)
最高レート 952点(6級)
最高到達 44局目
激指1の6級
6級(1000点)スタート

■50局終了時
最終成績 31勝17敗2分
最終レート 1226点(4級)
最高レート 1226点(4級)
最高到達 50局目
■100局終了時
最終成績 55勝39敗6分
最終レート 1261点(3級)
最高レート 1340点(3級)
最高到達 76局目
激指1の4級
4級(1200点)スタート

最終成績 31勝19敗
最終レート 1369点(2級)
最高レート 1411点(2級)
最高到達 22局目
激指1の2級
2級(1400点)スタート

最終成績 28勝21敗1分
最終レート 1527点(1級)
最高レート 1541点(1級)
最高到達 49局目
激指1の初段
初段(1600点)スタート

最終成績 25勝23敗2分
最終レート 1640点(初段)
最高レート 1658点(初段+)
最高到達 10局目
激指1の二段
二段(1800点)スタート

最終成績 24勝25敗1分
最終レート 1807点(二段)
最高レート 1887点(二段+)
最低レート 1711点(初段+)
最高到達 17局目
最低到達 39局目
激指1の三段
三段(2000点)スタート

■50局終了時
最終成績 20勝29敗1分
最終レート 1849点(二段)
最高レート 2016点(三段)
最低レート 1823点(二段)
最高到達 1局目
最低到達 32局目・36局目
■70局終了時
最終成績 30勝39敗1分
最終レート 1853点(二段+)
最高レート 2016点
最高到達 1局目
最低到達 32局目・36局目
※2000点スタートで最初勝ったのをピークに1850点付近になるまで1勝4敗ペースで負けが込んだ。
※1849点(二段)以下になっていたのは70局中15局のみ
激指1の二段と三段の棋力差をわかりやすく比較しようと
二段(1900点)スタートでもやってみました

■50局終了時
最終成績 26勝24敗
最終レート 1824点
最高レート 1918点
最高到達 16局目
※レートが二段+(1850点)を超えていたのは50局中26局
まとめ
最後に激指1の各段級が、激指15のどの段級に相当するのかを表にまとめておきます。
激指1の段級 | 激指15での段級 | 最高R | 対局数 |
---|---|---|---|
三段 | 二段+ | 1918 | 120局 |
二段 | 二段 | 1887 | 50局 |
初段 | 初段 | 1658 | 50局 |
2級 | 1級 | 1541 | 50局 |
4級 | 2級 | 1411 | 50局 |
6級 | 3級 | 1340 | 100局 |
8級 | 7級 | 952 | 50局 |
10級 | 9級 | 788 | 80局 |
12級 | 11級 | 582 | 70局 |
※「激指15での段級」は最も対戦数が多い相手の段級を選びました。
激指1の二段は1800点前後、三段は1850点前後のようです。
激指15の二段+の方に何か原因がある可能性もあり、他の激指でも調べてみたいのですが、如何せん、並々ならぬ努力と根性と時間を必要とする作業ですので、それを実施できる日がいつになることやら。
マイナビ 将棋レボリューション 激指15
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