アイマックス将棋2(PlayStation)

将棋ソフトレビュー
将棋2

対応機種PlayStation
発売元I'MAX
発売日1997年10月9日
定価6,800円(税抜)
最高棋力激指15の7級【39分/96手】
特記事項・大人用と子供用の二種類のモードを搭載

※【】内は40局行った際の1局あたりの消費時間と手数の平均

目次

アイマックス将棋2とは


アイマックス将棋2とは、1997年10月9日にアイマックスから発売されたプレイステーション用の将棋ソフト。

通常の駒の代わりにキャラクターを使った子供向けモードがあることが特徴のひとつ。


主な機能


「対局」COMのレベルは7段階。時間は細かく設定出来る。駒落ちも可。
「名人杯争奪」6つのトーナメントを制し名人杯挑戦を目指す。(大人用)
「ストーリー」姫の呪いを解くためにクリスタル回収を目指す。(子供用)


アイマックス将棋2の棋力


棋力の検証


アイマックス将棋2の棋力を客観的に判断するため、激指15と対戦させてみました。

将棋2の方は最高棋力である「レベル6」で対戦させました。

■対戦結果
対激指15の5級 → 将棋2の0勝10敗【22分/86手】
対激指15の6級 → 将棋2の1勝9敗【22分/78手】
対激指15の7級 → 5勝5敗1分【45分/105手】
対激指15の8級 → 将棋2の6勝4敗【67分/114手】
※【】内は一局の平均消費時間と平均手数。

上記の結果から、アイマックス将棋2の棋力は激指15の7級相当と考えるのが妥当。


気付いたこと


●穴熊や金無双に囲うことがある
大抵の場合は10手前後で1秒での着手が終わるので、認識している定跡数は少ないはずですが、COMが四間飛車に振った場合は穴熊を、相振り飛車になった場合は金無双を、定跡手順から離れてもそれらの囲いを目指します。

●COMは自身が優勢になると長考する
COMが敗勢になると時間を使うようになるのは他の将棋ソフトと同じですが、優勢になるとそれよりもさらに時間を使うようになるのが、このソフトの特徴。

なお、通常は長くとも1手10分程度で指すのですが、入玉形になると1手に15分以上考えることもありました。

●9手詰め以下は確実に詰ましてくる
相手玉の9手詰め以下の詰み筋を見逃したことはありませんでした。一方で、13手詰めは解けないようです。11手詰めはその局面が出現しなかったので不明。なお、自玉3手詰めの詰めろは見えてないことが幾度かありました。

●千日手を認識しない
千日手を知らないようです。今回遊んでいて一度だけ千日手が出現したのですが、手順を変えると良いと思っているのか、時々手順を変えるのですが、結局は同じ局面が延々と繰り返されているにもかかわらず、千日手で中断されることはありませんでした。

名人杯争奪について


名人杯争奪は、大人用モードにある対戦以外のコンテンツ。

6つの大会全てで優勝すると、名人杯で待ち受ける辻清治氏に挑戦できるというもの。辻清治氏は実在するアマ強豪で、このゲームの思考部分の監修者のようです。

6つの大会があるのは良いのですが、私が当時のマイナー戦法である初手▲56歩からの中飛車を指すためか、3手目ですでにCOMが自力で指し手を考える局面に突入し、そこからのCOMの指し手はほとんどワンパターンになります。

正確には先手番の時と、後手番の時で別のパターンがあるのですが、どちらの時も初手から十数手は同じ手順となり、そこから分岐が2つ3つあるだけで(相手の考慮時間が微妙に変わるので、それによってCOMの最善手を稀に変わる模様)、同じ棋譜が量産される結果となります。

幾ら私が棋譜を覚えきれない人だと言っても、40手か50手で終わる将棋の自分の指し手くらいは覚えてるので、大会は相手の着手を待ち、同じ手を入力するだけの単純作業になりがちでした。

ワンパターンでも良いので、キャラによって使う戦法を変えたら良かったのにと思った次第。

名人杯で勝利すると、目出度くスタッフロールが流れてエンディングとなるのですが、最後にインターネット対局場のアドレスらしきものが表示されます。

現在はそのアドレスに接続しようとしても、404エラーでファイルが存在しないと表示されるのですが、当時はどういう状況があったのかは非常に興味深いところ。


ストーリーについて


ストーリーは、子供用モードにある対戦以外のコンテンツ。

姫の呪いを解くために、4つのエリアでクリスタルを回収し、最後に大ボスと一戦交えるという物語です。

各エリアは3連勝でクリアで、基本的な構成は大人用の名人杯争奪と同じです。

しかしこちらの方は、歩をランダムで一枚だけ馬に変える強力なアイテムを使えたり、ラストボス以外の対戦はCOM側が駒落ちとなっているため、名人杯争奪よりも変化に富んだ戦いを楽しむことが出来ました。

また、盤面は斜めから見下ろした形になっており駒の利き筋が分りにくく、それに加えて駒の代わりにキャラが並んでいるため、どれが桂馬で、どれが飛車なのかも分かりにくく、やり始めの頃はまるで駒の形だけが見えている目隠し将棋をやっているような気分に陥りました。

人間将棋に似ているのですが、こちらは駒の種類が書かれてなかったり、駒台に何があるのかは通常は非表示で、駒台をクリックしないと見ることができないため、盤面には何が並んでいるのか、駒台には何があるのかを把握するには少しばかりの記憶力が必要で、普通の盤駒でやるよりも、手順を考える際の難易度が格段に上がっている気がします。

子供がこれをおもしろいと思うのかどうかは、私は子供ではないので判断できません。駒がぶつかる時はよくわからない戦闘演出があったりして、大人の視点からギャグに近い、将棋を題材にしたゲームという感じです。


総評


将棋2の4

私がこのソフトを買ったのは、発売から2年以内だと思うのですが、遊んだ記憶はほとんどありません。

NINTENDO64の最強羽生将棋よりも後に出たソフトで、当時の私はそれに一発を入れる棋力は持っていて、このアイマックス将棋2にはすぐに勝てることが出来たはずで、それでゲームクリアだったのだろうと推測します。

自分の行動を推測というのも変ですが、実は今回、二十数年ぶりに遊んでみて、子供用の「ストーリー」にある駒がぶつかった時の演出の記憶だけが甦りました。

ケース裏面には最強・最速と書かれていますが、この時期にすでに発売されていた将棋ソフトの中でも、少なくとも強い部類ではありません。これよりも前に発売されていた「極」「柿木将棋」「AI将棋」「永世名人2」などの方が強いです。

それでも激指15の7級相当なので、将棋ファンではない人にとっては勝つのは至難の技かもしれません。(※激指15の7級は段級位認定問題でアマ初段を取得できるレベル)

同時期の他の将棋ソフトと比較した場合、最もな特徴は子供向けモードの存在ではないでしょうか。

PCエンジンの「初段一直線」にも同じようなものがあったのですが、こちらの方は駒がキャラになっていたり、アイテムの種類も豊富で、挿絵や戦闘演出もあったりして、後発なだけにより一層力が入ったものになっている気はします。

ところで、COMとの練習対局では「待った」を3回使えるようですが、その回数に制限を付けたのは何か意味があるのでしょうか?ふと、考えてしまいました。

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