香川愛生とふたりで将棋
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香川愛生女流三段が企画・原案・出演で関わっているWINDOWS用の将棋ゲーム「香川愛生とふたりで将棋」で遊んでます。
実はこのゲーム、3月25日にNintendoSwitch版も発売されるようです。
さて、前回はラストボスである(※そういうゲームではない)香川先生と、1回だけ対戦して、たまたま勝ってしまったことを書きました。
香川先生はこのゲームのメインコンテンツであるペア将棋を最後まで勝ち抜くと、「将棋道場」のコンテンツで挑戦することが出来るようになります。
それで、勝てたのはタダのマグレではないかということで、15局を指してみました。
結果は、私の3勝12敗です。
まあ、ハッキリ申しまして、マグレでしたね。
少し言い訳がましいのですが、対戦の半数以上は、その日に他で10局以上を指した後の連敗だったりはします。
何を言いたいのかというと、私以外の人も多分そうだと思うのですが、その日の1~2局目くらいが自分としては一番強く、10局くらい指してると弱くなるわけで、ベストコンディションでやれば4~5局に1回は勝てそうだと思うのですが、上の数字だけを見るとその言葉に説得力がないので、そう書きました(笑)
ところで、私基準の話をしても、読んでいる方にはその強さがさっぱり伝わってこないかもしれません。
そこで、激指4(最高棋力四段)と対戦させてみました。
激指4は2004年12月に発売された将棋ソフトですが、その半年後に、アマ竜王戦に出場した開発版激指がベスト16入りしています。強さはそこまで変わらないはずです。
つまり、消費総時間が1時間以内だと、県代表とそこまで変わらない強さがあるということでしょうか。(私は県代表の強さはないので、違ったら教えて下さい)
それで、最初の10局は香川先生CPUの7勝3敗でしたが、あと5局を対戦させてみたら、香川先生CPUの8勝7敗となりました。
「香川愛生とふたりで将棋」の香川先生CPUも中身は銀星将棋で、表示段級も四段なので、妥当な結果ということでしょうか。
したがって、「香川愛生とふたりで将棋」の最高棋力は激指4と互角か、それ以上ということになります。
私の体感では、「香川愛生とふたりで将棋」の方が少し強い印象。
というのは、「香川愛生とふたりで将棋」の方が序盤巧者で、終盤は激指4と同じくらいという感じで、激指4には3~4局に1度を勝てるのですが、「香川愛生とふたりで将棋」の方は4~5局に1度勝てるイメージでした。
私が激指フリークなので、初期の激指の癖を知っていることも関係あるのかもしれませんし、「香川愛生とふたりで将棋」の方は定跡から外れても、私が苦手としてるある形に組んでくるのも関係あるのかもしれません。
その形は、ネット将棋でたまに遭遇するのですが、実はその人たち、銀星将棋を使っていたのではないのだろうかと、要らぬ疑いまで生じた次第。
わけのわからないことを徒然なるままに書き綴っていますが、ひょっとすると、参考になる人も居るかもしれないので、私の率直な感想を続けます。
「香川愛生とふたりで将棋」の香川先生CPUですが、対局中に時々、音声を使って話しかけてきます。(音声以外でどうやって話しかけるのか、テレパシーでも使って話しかけてくるのかと思う人も居るかもしれませんが、そうではなく、半分くらいは吹き出しを使って話してきます)
その内容に違和感も時々あります。
例えば下の局面くらいで、香川先生CPUは「少し差が開いてきました」とか「あきらめずに最後までがんばりましょう」などと言うのですが、確かにプロ視点ではそうなのかもしれませんが、私はまだ駒組みの段階と思っていて、「え?そうなの?」という感じでした。

上の局面から二十手ほど進んで仕掛けが始まると、今度は「なかなかやりますね」とか「うまいですね」と連呼するようになり、実はその対局は私が勝ちました。

10年くらい前までの将棋ソフトにありがちな、穴熊の過大評価なのだろうと理解しています。
たぶん、評価値によって台詞が決まっているのだろうと思いますが(※このソフトに評価値の表示はありません)、もう駄目だみたいな悲観的なセリフが発動されても油断してはいけません。
激指の評価値で500くらいの局面でも、もう駄目だみたいな悲観的なセリフを言います。
その局面は県代表クラスならば優勢なのかもしれませんが、私のレベルだと悪くはないか、せいぜい、やや良いくらいの局面でしかありません。
私の棋力でも2局に1回くらいは、「うまいですね」のお褒めの言葉を頂きます。でも、終盤は香川先生CPUの方が強いので、リードを守り切るのは容易なことではありません。
私の視点では、同じ棋力くらいのコンピュータの中では、特に序盤力が優れている気がします。
駒がぶつかる前に、こちらが必敗形になることもしばしで、序盤の駒組みの大切さを知り、それを克服しようと思い始めた良い機会になりました。
なお、中・終盤も私と比べると強いですが、少々悪い程度ならば、逆転も可能です。(最近の最強ソフトのように、開始ボタンを押した瞬間にこちらの負けが確定しているとか、そういう代物ではない。人間が勝てる代物です。)
あと、香川先生CPUとの対局は、他の同じくらいの棋力のソフトと対戦するのとは違って、香川先生の声で話しかけてくるので、指導対局をしてもらっているような楽しさがあります。
ペア将棋では、リアル香川先生は振り飛車も指すのだから、ユーザーが初手▲56歩と指すと、それに追随して中飛車を目指して欲しかったという不満点もあるのですが(銀星将棋は初手▲56歩を疑問手と思っているらしく、とにかく居飛車に組みたがる)、香川先生CPUとの対局については、銀星将棋をやったことなかった私にとっては良い練習相手で、買っておいて良かったと満足してます。
もう少し遊んでから、もっと内容の濃いレビューを書こうと思います。
それから、香川先生はYOUTUBEの配信をされていて、その中身は将棋ウォーズの対戦であることも多いのですが、多くが対抗形になっているため、特に振り飛車を指す人にはおすすめです。私も時々見ています。
■YOUTUBE
将棋ウォーズ実況LIVE 15勝するまで終わりません!チャンネル登録15万人達成記念
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