第70回NHK杯(羽生九段vs斎藤八段)の感想

プロ棋戦
大盤解説2

2月28日に第70回NHK杯準々決勝(羽生善治九段vs斎藤慎太郎八段)が放送されました。

棋譜:NHK杯(公式サイト)
(※毎週、月曜日に更新されています)

目次

感想


好勝負になることを期待していた本局。

解説者として豊島竜王が登場した時、タイミング的にも、実力的にも、両対局者との関係性などからも、あまりにもピッタリの先生であることに喜びを覚えた次第。

NHK杯は解説の先生が私の中でもピッタリだと思うことが多いのですが、どのようにして決まっているのか、興味深かったりもします。

さて、本局の戦型は羽生九段が先手で相矢倉となりました。

斎藤八段の方は玉を22には入城させずに52玉として、昔からある形にはとらわれない今風。

中盤は斎藤八段の8筋での継ぎ歩(48手)から、端歩突き(52手)、そして55銀(54手)の5筋制圧のコンピネーションが絶妙で、その辺りは羽生九段も形勢が思わしくなかった旨を感想戦で話していました。

そこからは、羽生九段が攻める展開となっていたのですが、押せ押せムードで攻めていたという感じではなく、攻めることで局面の打開をはかっている感じで、それを斎藤八段は正確に受け、隙を見ては厳しい反撃手を繰り出して優位を拡大。

最後は羽生九段も猛攻で後手玉に迫ろうとしましたが、達人を知る達人の大盤解説では際どい形になっているという雰囲気でもなく、手番の回ってきた斎藤八段が即詰みの順の初手(100手△79角打)を指したところで、羽生九段が投了。

本局は序盤、中盤、終盤に全くの隙の無い、斎藤八段の会心譜だったのではないでしょうか。

斎藤八段がこの先、今期NHK杯戦をどこまで勝ち上がるのかも興味深いのですが、名人戦での活躍もとても期待させてくれる一局だったように思います。


AIの形勢判断


第70回NHK杯準々決勝第4局
※青色はGPSfish、赤色は水匠3
※AIの判断が正しいわけではありません。

トーナメント表


第70回NHK杯20210228


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